無邪気な性-5
生まれて初めて悶々とした夜。それが性への目覚めだった事はいつまでも覚えている事になった。
小学生3年生ともなれば女に興味を持ち始める年頃だ。学校で友達がオッパイオッパイ騒いでいると、次第に隼人もオッパイに興味を持ち始める。
夜、友美と香織が風呂に入っている時、妙に気になってしまった。母親と言ってもまだ28歳。学校の先生よりも若い。身近なオッパイが気になってしょうがなかった隼人。覗く勇気もない。隼人は考えた。
「わぁー!」
隼人は叫びながら走り、風呂場の扉を開けた。
「どうしたの!?」
びっくりする香織。
「ゴキブリー!」
そう言って目を向ける。するとたっぷりと膨らんだオッパイが目に入ってきた。
「ゴキブリがいたの??」
「こわいよー!」
泣きそうな隼人を香織は抱きしめる。
「こわくないよー?今、おかあさんがやっつけてあげるから待っててね?」
「…」
裸で抱きしめられている。柔らかな感触に顔を包む。
(オッパイ…これがおっぱいかー…。)
大人になった気がした。しかし異変に戸惑ってしまう。
(あれ?チンチンが…。)
グングンと大きくなってきた。
(な、なんで!?なんでチンチンがおおきくなるの!?)
恥ずかしくなった。
香織はタオルを巻いてゴキブリ退治にいき、戻ってきた。
「どっか行っちゃったみたい。出てきたらやっつけてあげるからね?隼人?」
「うん!」
隼人はそそくさと風呂場を立ち去った。
(なんだろう、このきもち…)
自分でも分からない気持ちにモヤモヤした。