屈辱の夜-2
やっと大塚がみずきの口からそれを抜いた。あまりの苦しさに咳き込み、また涙が溢れてくる。壁に取り付けられた巨大な鏡に写し出された自分の姿が悲しくなる。好きでも無い男とこんなこと・・・唇を噛みしめても嗚咽を堪え切れない。
そんなみずきの様子など気にも留めず、大塚はにやにやと笑う。
「なあ、入れて欲しいんだろ?自分で股ひらいてお願いしろよ。『おまんこしてください』ってな」
我慢の限界だった。大塚を突き飛ばして床に散らばった洋服を拾い上げて叫んだ。
「いや・・・そんなの絶対いや!もういい、大塚さんには頼まない。わたし、もう帰ります、ごめんなさい!」
半裸のまま逃げようとした。丸太のように太い腕がみずきの腰を抱えて放さない。
「お願い、帰して!いやなのぉ!!」
「おいおい、こんな中途半端なとこでやめられるわけないだろ?ほら、おとなしく足開けよ・・・痛いことされたくないだろ?な?」
「いや!!」
バチン、と大きな音がして、みずきは背中から壁に叩きつけられた。何が起こったのかわからず、じんじんと痛む頬を押さえてうずくまった。痛い・・・怖い・・・殴られたの?わたし、いま殴られたの?
押さえた手の上からもう一発殴られた。口の中が切れてしまったのか血の味がする。痛みと恐怖で金縛りにあったように動けなくなった。大塚は笑いながら猫なで声を出す。
「かわいそうに・・・痛いか?だから、おとなしく言うことを聞けっていっただろう・・・ほら、ベッドに上がれ」
もう何も考えられなかった。ふらふらとベッドに上がり、足を開く。下着を脱げと言われた。ぼんやりしたまま脱いだ。大塚がじろじろと足の間を眺めて舌舐めずりをする。
「もっとよく見えるように指で広げろって・・・」
恥ずかしさよりも恐怖の方が勝っていた。黒々とした陰毛に覆われたその部分を震える指で押し広げる。くちゅり、と粘ついた音がした。大塚が嬉々とした声で言う。
「嫌だの何だの言ってたくせに、ぐちょぐちょじゃねえか。ほら、ここ、触ってみろよ」
「やっ・・・」
クリトリスを指で軽く弾かれただけで痺れるような疼きが生まれた。そこはたしかにぐっしょりと濡れている。
「モノ欲しそうにひくひくしてる・・・言えよ、入れてほしいって。おまんこしてくださいって言ってみろ」
大塚の指が焦らすようにその入口をなぞる。指を1本挿入された。ぐちゅぐちゅと中をかき回され、知らぬ間に声が漏れ、腰が揺れ始める。昨日の自身の痴態が思い出された。体が熱くなる。指は容赦なく中を刺激する。
「んっ・・・あぅ・・・だ、だめ、そんなとこ・・・だめぇ・・・」
「また殴られたいのか?ちゃんと言えよ」
大塚の手が足の内側をバチバチと打つ。痛みと疼きが溶けあう。背筋がぞくぞくする。目を閉じる。これから一樹くんのを入れてもらうのよ・・・そう、それなら・・・。
「い、入れて欲しいです・・・おま・・・おまんこ、してください・・・」
「欲しくて欲しくてたまらないんだろ?そう言えよ」
ああ、一樹くん・・・優しい笑顔を思い出す。一度だけ結ばれたあの夜を思い出す。大好き、本当に好きなの。だから、だから取り返さなくちゃいけない。エリナなんかに渡せない。
「ほ、欲しい・・・もう我慢できない・・・お願い・・・」