第3章-6
「はい、お願い致します」
「大体は、あそこに書いてあるとおりですが、念のために」
「はい、どうぞ・・」
「せっかくお逢いするのですから、始めは軽くお茶などを飲んで、寛ぎましょう」
「はい、嬉しいです」
「それから、私の行きつけのホテルで調教するのですが」
「はい・・」
その頃から有希子の声が上擦ってきた、興奮しているのだろうか。
「私と逢う日には宿泊するつもりで来てください、じっくりと調教したいのでね」
「あぁ、わかりました・・」
「それと、その行為の中で貴女とセックスをしますが、生でも大丈夫ですか?」
「あぁ、はい・・大丈夫です」
「それは良かった、それからですが」
「はい・・・」
有希子の声は話が核心触れてくると、興奮してくるようだ。
しかし、私は話しながらも、
まだ本当に有希子が逢いに来るのか、分からなかった。
会話だけして、実際には恐れを成して、来ない女もいたからだ。
「もちろん、貴女の顔や手足など表面に出る所はしませんが・・」
「はい」
「貴女の乳房や、お尻、背中などに鞭の痕や、
縄の痕が付く場合があります、ですから、それを覚悟してください」
「は、はい・・」
「おやおや、怖じ気づきましたかな?」
私は電話で、意地の悪い話をした、しかし確実にすることを言っておかないと
いけないからなのだ。その覚悟がなければ私の本当の調教は受けられない。
「いえ、大丈夫です、何だかドキドキしてきました」
「あはは、気に入りましたよ、有希子さん」
私は、写真を見ながら、有希子の声を聞きながら確信していた。
(この女は本当に私を求めている、大丈夫だ・・)
そう思うと何故か下半身が熱くなってくるのである。