第3章-4
夫が浮気をしているのは明らかだった。
そんな夫に、有希子はもう何年も抱かれていない。
中年の熟れきった有希子の身体は、燃えて時々狂い出すときがある。
そんな時には、夫のいないベッドで、
虚しいオナニーをするときに、良く思い出すことがある。
それは結婚する前に、付き合っていた男に抱かれたときだった。
裸になってホテルでその男にいきなり縛られ、恥ずかしい姿で犯されそうになったとき、
有希子は抵抗したのだが、男の強引さで無理矢理犯されてしまったのだ。
その時は騙された男が憎くて仕方がなかった。
悔しかった・・・
しかし、
時が経てば、その思いが強烈に有希子の中で甦り、彼女を興奮させるのだ。
本や雑誌などでそんなシーンを読んだり、見たりしているとき必ず濡れてくる。
そして、いつしか自分がそういう性癖だということを、思い知るのである。
そんなとき、ネットで私の調教のホームページを探し当て、
応募したのである。
信頼できそうな私に調教して欲しい、と思ったようだ。
私は有希子の本気度を確かめる為に、電話で確かめた。
その内容を再現してみよう。
その日は平日の昼間だった。
有希子の家に、今は誰もいないと言う。
まず、有希子から電話を掛けさせた。