第一部-1
私はこの星の最後の人間にして全ての創造主でもある
名前は、…えと…名前………なんだっけ?
あまりに長く生きて忘れてしまった…とりあえず女王様と呼んでもらお…(殴っ
こほんっ…
とりあえずナンシーとでもしておこう
私はこの星で生まれ今この星には私しかいない、何故ならば、みな星を捨て別の移住できる星を探しに出たからだ
私は生まれてから自分以外の人間を生で見たことがない
1人と言うのも中々退屈であり忙しいものである
何しろ身の回りの事を1人でしなくてはいけないのだから(悲)
そこで私はお掃除ロボットや炊事ロボットなんかを作った
実際には作ったと言うのは些かアレであるが、本当の事を言うと倉庫に入ってたやつに電源を入れただけだ
勿論、故障した時にはよりグレードアップさせて改造をしてある(喜)
そんなこんなで、この星に私以外の人がいなくなってかれこれ百年は経つ
勿論その間に人が増えたりだとか減ったりはしていない
つまり生まれてからの百年間ずっと私1人だったのだ〜(泣)
だが悲しんでばかりもいられず私は色々と考えた
そしてトイレで(自主規制)を出すのと同時に、「そうだ!人がいないなら作ればいいんだ!」とお尻も拭かず、さっそく人体創造に取り掛かった
勿論お尻はお掃除ロボットがきちんと拭いてくれました…
とはいえここには私1人、私を何人も作ってもややこしくなるだけなので、とりあえず何でもいいから人工生命体を作ってみる事にした
まずは私のDNAを抽出してそれを培養、それから遺伝子組み換えやなんちゃらかんちゃらを行って、失敗もあったがどうにか試作品が完成した
見た目はまん丸く読者諸君は某星〇カ〇ビーを思い浮かべて貰えれば助かる
私はそれにカ〇ビーと名付…(殴っ殴っ
…丸っこいのでマールと名付けた
マールは人の言葉を理解はしているものの発する事はできなかった
私はマールに知識を与えるためのロボットを作り、助手兼ペットとして私の研究のサポートを手伝ってもらうことにした
私はマールによろしくねと言うと、マールもうんと頷くように体を前に傾けた…
第一部完
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