堕天使のいる部屋-9
「ほら、やっぱ興奮してんじゃん。ミッチーも我慢する事ないって」
何か、悪い夢を見ている。
いや、本当に悪い夢なのか? よくわからなくなった。
サチは俺の勃起を確認すると、おもむろにスラックスのベルトを外した。
こんなんなっちゃってさァ、脱がしたげるから、腰浮かせて。声が聞こえた。
それに従ってはいけないような気がしたが、サチの獲物を狙うような妖しい目を見てしまうと、いつの間にか体が動いてしまい、全て脱がされていた。
そうすると、サチはしばらく呆気にとられたような顔をして呟いた。
うわ、これすごくね……。全っ然違うじゃん。
俺のものを手に取ると、新しいオモチャをもらった子供のような顔で、それを扱きはじめた。
そういや、あたし、こないだお礼するって言ったっけ。これで、いいでしょ?
うわ、まだ太くなった、カズ君と全然違う。そんな声が、遠くから聞こえた気がする。
彼女の小さな白い指が、俺をひと扱きするたびに、何か大切な事が俺の頭の中から抜けていく。
その代わりに快楽と暴力的な何かが、俺を支配していった。
サチ。俺のものを、口に咥えていた。口を大きく広げて、頭を上下させている。
片方の手をミニスカの中に差し込み、自分の股間をまさぐっていた。
細い足には、黒のハイソックス。彼女が股間を弄る手の動きが次第に早くなった。
サチの少し荒い息づかいが聞こえる。そして、潤んだ目で俺を見つめた。
ミッチー、気持ちいい? 俺は、すごくいいと答えた。
サチは、褒められるのが好きな子だった。褒めると、力を出すのだ。
気持ちいいからもう出そうだと彼女の頭を撫でながら言うと、彼女がさらに口を開け、奥まで飲み込んで吸おうとした。俺はもう我慢できなくなって、思い切り彼女の喉奥に射精した。
サチは飲み込もうとしたが、やがてむせてしまい、咳き込んでいた。