破れかぶれの少子化対策-1
僕は矢崎さんに言った。
「イズミさんは僕とセックスをするように言われてたんですね。それは僕をクビにするためですか?」
矢崎さんは僕の股間にちらっと目をやった。そして何を思ったのか、白衣を僕の目の前で脱いだ。中から体にぴったりしたスーツを着ていた。
「セックスと言っても、ただ入れて出しただけだったらしいね。それでも一応セックスしたという実績は残ったのよ」
矢崎さんのタイトスカートは膝上まで短くて、横に張った腰のラインをくっきり見せていた。横から見るとヒップが上を向いているし、胸も三角形に尖っている。
「良いよ、それじゃあ、あんまり気の毒だから退職金代わりにやらせてあげる。童貞だったんだってね。私が実質的に筆下ろしをするのかな?
君には利用するだけ利用してぽいっとっ捨てることになるから、あまりにも悪いものね」
矢崎さんは一生懸命僕とセックスすることを正当化しようとした。
尖がった胸には名札が付いていた。僕は首を伸ばして見ようとした。
矢崎さんはそれを見て言った。
「私は少子化対策庁の役人よ。ブレンドXというのはω(オメガ)のこと。実は究極の媚薬ω(オメガ)は完成されていたの。
男子用のもね。イズミはそれをつけていた。でも相当君もしぶとかったらしいね。
彼女は私の直属の部下よ。そして対男性用のモニターも務めている」
矢崎さんはスーツの上着を脱いでブラウスのボタンを外して行った。
「彼女に言ったんだって? 小さい胸は感度が良いって。
それじゃ、私のはどうかな?」
ブラウスの前をはだけると、ブラジャーに押し込まれたはち切れんばかりの乳房が見えた。
今にもはみ出そうだ。
「どうして僕をクビにするのにそんな回りくどい方法を使うんですか?
なんとでも難癖をつけてやめさせれば良いじゃないですか。
まだ僕はただのアルバイト学生ですよ」
「シナリオ通りにしたかったからよ。
君は優秀なモニターでさまざまな試練を乗り越えて来た。
でもその君でさえω(オメガ)では自分を抑えることはできなかった。
それほどω(オメガ)の効き目はすごかった。という結果が欲しかったの」
矢崎さんはそう言ってブラジャーのフロントホックを外した。
すると量感のある乳房が左右に広がった。
まるでびっくり箱の蓋をあけたみたいに二つの中央に寄せられていた乳房が飛び出して左右に広がったのだ。
きゅっと締まったウエストにお臍までがキュンと締っている。
矢崎さんが僕に近づいて来る。
「それじゃあ、僕をクビにする必要はないじゃないですか。
任務を全うした訳ですから」
そういう僕の首を掴むと矢崎さんは僕の顔を豊かな乳房の間に埋めさせた。
「そう怒らないのよ、坊や。
ω(オメガ)が女性をセックスの衝動に駆り立てるものだとしたら、そんなものを正式なルートで作っちゃ問題になるじゃないの。
たまたま作った試作品が偶然そうなったということにする訳よ。
だから、その香水のお陰で女性とセックスしてしまった君はモニターとして失格でやめさせる。
やめさせたことにより、ω(オメガ)は計画的に作ったものではないということになるの。
でもね、ω(オメガ)は失敗作だということを知らずに量産されるわけ、そしてあちこちに出回ってフリーセックス時代が来るの」
僕は顔を上げてタカシのことを思い出した。(しまった。タカシにあれを)
「矢崎さん。もし、あれが未成年の女子を発情させてセックスに走ったら、どうなるんです。
間違いが起きるじゃないですか」
矢崎さんは僕の上半身を脱がせて裸にした。
「良いじゃないの。間違いは大いに結構。
大量生産されて後で失敗作だと分かった時点で、何者かが横流しをする。
それは闇のルートで市場に出回る。
そして未成年も巻き込んでセックス・妊娠・出産が起きる。
この国に一大ベビーブームが起きるのよ。
かつての団塊の世代を生んだベビーブームのようにね」
次に矢崎さんはブラウスも脱ぎ捨てると完全に上半身裸になった。
そして僕のズボンのベルトを外し、パンツと一緒に一気に脱がせた。
「あら……ほほほ、ジュニアーは正直ね。イズミさんも言ってたわよ。
あなたはひねくれているけれど、この子は素直で良い子だって」
そういうと矢崎さんは僕のファロスをカポッと口に含んだ。
半ばまで呑み込むと舌を使って絡めるようにしゃぶり始めた。
そのときに唾液を使ってスープを啜るような厭らしい音を立てた。
それが淫猥で僕は興奮した。でも僕は頑張って言った。
「あなたは政府の役人なのに、児童福祉法も知らないんですか。
ああ……、もしこんなことを子供達がやり始めたらとんでもないことになるじゃないですか。
教育も倫理も滅茶苦茶になります。国を壊すつもりですか。うう……聞いていますか」