ソフトクリーム-1
あまり匂いのしない香水だなと思って、ぶらぶら歩いていると公園に来てしまった。そのとき僕に声をかける女の子がいた。片手にソフトクリームを持って、短パン履いた足の長い女の子だ。僕は眩しいものを見る感じで目を逸らした。
「君、君だよ。こっちに来てよ」
多分僕より年下かもしれないけれど、発育が良くてどきっとするような子だ。ちょっと釣り目で黒目勝ち、色が白くて口が大きい。でも手足が長くて胸やお尻が出ている。髪を肩まで垂らしている。白いTシャツからブラが透けて見えて、それがなんとも悩ましい。
その子は草むらの陰から僕を呼んだので、何か内緒の話しかなと思ってどきどきした。すると、その子はソフトクリームを持ったまま僕に言った。
「君、カオルさんの弟でしょ?一緒に歩いているの見たことあるもの。」
「確かに僕は弟のタカシだけど。君は?」
「カオルさんと友達のサオリ。よく遊んでもらうの。だから君とも友達だね。」
僕は折角こんなカッコいい子が言ってくれてるのだから、嬉しくなって頷いた。
「うん、それじゃあ。頼みがあるの。このソフトクリーム冷たくて口の中に入れると頭が痛くなるの。君は平気?」
僕は、もしかしてソフトを食べさせてくれるのかなと思って頷いた。少し齧ってあるけれど、そんなこと気にならない。むしろ嬉しいくらいだ。
「じゃあ、ちょっとがっぷりと齧ってみて、だけど食べちゃ駄目だよ」
僕は言われてがぷっと口いっぱいに頬張ったが、『えっ?』と思った。食べちゃ駄目って言ったよな……。じゃあ、どうするんだ?
「君の口の中で暖めてサオリが食べるんだから、動かないで」
するとサオリちゃんはいきなり両手で僕の頬を挟み、少し口を開けてと言った。僕が少し口を開けるといきなり唇を近づけて来て、零れるソフトクリームの汁を音を立てて吸った。彼女の右手に持っているソフトはときどき僕の頬っぺたにくっついた。もちろん僕の唇に彼女の唇は触っている。今度は彼女は僕の口にしっかり唇をつけて、自分は少し屈んで、僕を仰ぎ見るような体勢になった。サオリちゃんはミルク状になったクリームを飲むと今度は舌を使って僕の舌についているクリームを舐め始めた。僕は下を向いているので口の中のクリームはあっという間になくなった。
「タカシ君、ちょっと座って。足を前に出して」
僕が足を前に出して草の上に座ると、サオリちゃんは僕の膝の上に向かい合わせになって腰を下ろした。長い足が僕の両脇を挟むように伸ばされて、弾力のあるお尻が膝の中央に乗っかった。今度は僕はサオリちゃんを見上げる形になった。サオリちゃんはまた僕の口にソフトクリームを押し付けた。僕は大きく口を開けてまた頬張った。サオリちゃんは片手で僕の首の後ろを持ち、もう片方の手でソフトを持って、クリームを吸い始めた。舌を入れて吸い取ろうとするのだが、今度は溶けたクリームが僕の喉の奥に流れて来て、僕は飲み込んでしまった。
「あっ、ずるい」
サオリちゃんは僕を押し倒すと僕に体を重ね、唇をくっつけたまま横向きになった。そして残っているクリームを舌でかき出すようにして吸い取ると、また自分が下になるように転がった。そして溶けて半分落ちたソフトを僕の口に押し付けて言った。
「これで最後。サオリに食べさせて」
僕は残りのソフトを口いっぱいに頬張ると上からサオリちゃんに被さるようにして唇を重ねた。サオリちゃんの胸が僕の胸に重なって、僕の大事な所がサオリちゃんの大事なところにぶつかっていた。僕は少しずつクリームをサオリちゃんの口に流し込んだ。サオリちゃんはクリームがなくなると僕の口の中に残っている甘みを舐め始めた。そして喉を鳴らしながら残りの汁を飲み込んだ。サオリちゃんは、僕の顔を両手ではさんで少し離すと『タカシ君のベロ冷たくて気持良いね』と言って、また口をつけて僕の舌を舐め回した。
その後、僕の唇を舐めてゆっくり体を離すと起き上がった。
「じゃあ、タカシ君またね。」