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氷の解けた日
【SF 官能小説】

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アニョンの王子さま-1

 ファーザー・コユナは広い芝生の庭に白いテーブルと椅子を何セットも置いていた。

 自分は一番上座の特大テーブルに席を取って、左右に二人のバニーガールを侍らせている。

幹部の者も3人同席していた。
他のテーブルには5・6人ずつ組織の者たちが席についた。

 そこへボーイ姿の青年が現れた。全く同じ顔をしたボーイが各テーブルにドリンクと食事・ケーキなどを運んでいる。

 運び終わるとボーイは集まって一人になった。そして言った。

「みなさま、私はこのチップのプレゼンテーターを務める者でございます。

 みなさまのテーブルに乗っているのは、私どもの考案した電子ドリンク・電子料理・及び電子ケーキの見本でございます。

 従来の製品は味や香りだけですが、私どもの製品は液体や固体の触感や温度のみならず、実際にインプラント共振によってゲーマーの方々の体に栄養補給をすることも可能でございます。

 どうぞ、ご賞味いただいて、ご品評頂ければ幸いでございます」

 ボーイ姿の男は一礼して下がろうとした。すると下座の男が声を出した。

「おい、電子セックスの見本はまだなのかよ」

 これに数人の下品な笑い声が同調した。ボーイは応答した。

「はい、そちらの方は後のお楽しみということで……」

 彼らが飲食を始めて10分ほどしたとき、ファーザー・コユナの両脇にいたバニー・ガールのアバターが突然解除された。
頬に薔薇のタトゥーの女が現れ叫んだ。

「ちっちっちく……くりっくりっく……むふっ、もふぉ!」

 もう1人の腕に蛇のタトゥーをした女も全身を捩じらせのた打ち回った。
それを見て笑っていた男達も次から次に訳のわからないことを口走って、地面を転げまわる。
ファーザー・コユナまでも体を痙攣させて悲鳴をあげた。

 ボーイはまた、前に出て説明を始めた。

「また、この飲料にも食事やスィーツにもただ味や栄養だけでなく、自由にプログラムを組み込むことができます。

 今回は風俗関係の中で電子セックスの特別プログラムを組み込んでおります。

 男性の方のには複数の美少女・美女・熟女が唇や舌で全身の性感帯を舐めしゃぶり咥え啜りつくします。

 それだけでなく、お持ち物に複数の愛くるしい女性がフェラチオの各種サービスとさまざまな年代の女性の女性器への挿入サービスを同時タイムで進行させております。

 男性には他にも特別に有名一流女優と一流モデル、及び素人娘などの性器もご賞味頂くことになっております。

 さらに特別サービスと致しまして、歴代に伝えられる各種名器といわれるものを幾種類か見本に加えております。
 
 一応ミミズ千匹、つるしぼぼ、三段締め、数の子天井などが漏れなくプログラムされております。

 また女性の方にはたった一人の一途な男性による唇と舌を使ってのオーラルセックスのプログラムが入っております。
 
 クリトリス・乳首や大陰唇や小陰唇への舐めるしゃぶる啜るは勿論のこと、全身の敏感な部分への執拗な愛撫をメインにしております。

 また現実では不可能な膣内奥部への唇や舌での愛撫も含まれておりますので、その箇所は特段のご注意を払って頂きたいと思います。

 もちろん同時進行として良質な男性器による挿入が行われ、適度なピストン運動がされております。

女性の方の方で自分のリズムを入れたければそれも可能です。」

「もうわかった!止めてくれ」

 誰かがそう叫んだ。するとボーイは深くお辞儀をした。

「申し訳ありません。このプログラムはお客さまのみなさまに十分ご満足して頂くために、エンドレス仕様になっております。

なお、皆さんのお相手をしている性器の持ち主に関してはインプラント共振がおきないように作ってます。
これは画期的なことだと思います」

 これには地べたを転げながら「おおう……」と感嘆の声があがった。

 


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