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氷の解けた日
【SF 官能小説】

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マチモリ-2

10分ほどして、フードを被った1人の老人が現れた。
年齢は80才以上の感じがする。

「ミアさん、こんにちは。私が町守です」

「こんにちは、町守さん。私はあなたに何をさしあげればいいのですか?」

「その前に確かめたいことがあります。あなたは処女ですか?」

 町守はいきなりそう尋ねた。
ミアは目的は自分の体だったのかと悟った。

「ええ、確かにそうです。あなたは心を読めるからご存知でしょう?」

「いえ、それは読めないから聞いたのです。処女でしたら大丈夫です。」

「結局……私の体が欲しいということですか?
お爺さんでも私のような女の子を抱きたいと思うのですか」

「あなたの考えていることは大体合っていますが、少しだけ違います。
私はミアさんの体から卵子を2個貰います。
そのときにセックスしたのと同じくらいの感覚をミアさんは感じます。
けれどもあなたの体から処女の印はなくなりません。
さあ、これから私の言う通りにして下さい。
あなたの願い事を2つとも叶えてあげます。
そして、きっとあなたは大金持ちになるでしょう」

 卵子と聞いてミアは不安な顔をした。

「私は生理前なので、その卵子を剥がされると体を壊しませんか?」

「大丈夫です。子宮内の着床した卵子には手をつけません。
それは剥がれないように保護することになっていますから、いつも通り生理は来ます」

 町守はさらに説明した。最初の卵子のエネルギーの半分を使ってミアの病気を治すこと、後の半分で自分が若返ること。
 2つ目の卵子のエネルギーの半分で30年後にハヤテの癌を治すこと。
残りの半分は自分の予備のエネルギーとして貰うこと。
 けれども30年後のために卵子を1個余計にもらうのだからその利子としてミアの口座を作って相当数の金額を預金しておくので、代価として受け取ってほしいということ。
それを聞いてミアは納得した。
 そして町守の指示に従って一度家に帰り、白いロングスカートと白いブラウスを用意して、町守と待ち合わせた。

 車で小さな山小屋まで連れて来られたミアは風呂に入るように言われ、体の隅々を洗った。
 そして用意してきた白い服に着替えて出て行くと、町守も白いガウンのような服を着て待っていた。
 ミアは言われたようにスカートの下には何も履いていなかった。壁に持たれて足を前に投げ出して座っている町守の膝を跨ぐとそのまま自分の陰部を相手の陰部に密着させるように腰を下ろした。
 スカートの陰に隠れて見えなかったが、相手も自分の前を開けて、素肌を合わせるようにした。
 だがミアが自分の陰部に感じた感触は男性器の膨らみではなく、つるんとした何もない平らな肌だった。
 目の前には町守がいて自分と顔を合わせている。
 町守はそのまま布の紐のようなもので二人の腰をしっかり縛って、接合部がずれないようにした。
 
そして、それが始まった。町守の顔は無表情になり、半透明になった頭部の内側から青い光が見えた。

 それは下の方にさがって行き接合部まで行ったようだった。
そして、ミアの膣の中に極めて細い何かが入って奥の奥まで侵入した。
そしてミアの膣の内側が何かで満たされた。
次に子宮の中も何かが膨らんで来た。
膣も子宮も太くて長くて大きい物がドクンドクンと鼓動を打っている。
けれども膣の入り口は少しも広げられていず、処女膜は破れそうにもない。
そのうちにミアの中に入っているものが振動し始めた。
それは渦巻くような震えだった。
その震えは子宮の更に奥の、新しい命の源にまで伝わり渦の力で吸い込もうとする意志を感じた。
 それは決して不快な感覚ではない。むしろ魂の奥底が震えるような快感だった。
そして肉体の芯を揺さぶるような快感でもあった。
膣も子宮もその奥の卵巣も快感で痺れるようになってミアは激しく声を出した。
 体を震わせた。しかし町守は無表情のままだった。
 全てが終わったとき、ぐったりしたミアが見たものは自分と年齢が大した変わらない少年の姿だった。
 その少年と体を重ねていたかと思うと別な恥ずかしさが襲ったが、ミアはそのとき顔を輝かしたのだ。
 そして体が繋がれたまま、少年になった町守に言ったのだ。
「そうだ。いい考えがある。ハヤテもこんな風に若返れば……」

 その後、疲れてミアは気を失った。
 家に送られたミアはその後5日間眠り続け、さらに2日後病院に行って診断を受けると、難病が嘘のように治っていた。 
 


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