投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

俺のち彼女
【学園物 官能小説】

俺のち彼女の最初へ 俺のち彼女 34 俺のち彼女 36 俺のち彼女の最後へ

本日快晴-2

「ど、ど、ど、どうしよう」

 思わず呟いた独り言に何もない空中から返事がする。

『何が?』

「きゃああぁぁっ!!」

 驚いて悲鳴をあげるとバタバタと母親がやってきてドアを開けた。

「璃子?!」

「ごめんっママ」

「ああ、また幽霊なのね……」

 璃子に霊感があるのが分かっている母親は、ため息をついて持っていたオタマを降ろす。

「誰なの?」

 そのオタマで何をするつもりだったのだろう、と少し疑問に思いながら璃子は答えた。

「沙耶ちゃん。この間、交通事故で亡くなった」

『おばさん、お邪魔してますぅ』

「まぁ、沙耶ちゃん?!残念だったわねぇ……何か心残りがあるなら遠慮なく使ってちょうだいね?他に取り柄も無い子だから」

『はい♪もう充分使わせてもらいましたので〜』

 お邪魔してます、以外の言葉は通訳せずに璃子は母親を部屋から追い出す。

「沙耶ちゃん、ごゆっくり〜」

『はぁい』

 背中を押され部屋を出ながら母親は沙耶に声をかけ、沙耶も返事をした。
 暫しの静寂の後、沙耶が話を切り出す。

『で?何がどうしようなの?今村に告白されたんでしょ?』

 沙耶の言葉に璃子はパクパクと口を動かし、真っ赤に顔を染めた。

「だって……恥ずかしくて……」

『言っとくけど、充分恥ずかしい事やってるんだけど?』

 オナニーを手伝わせるわ、処女らしからぬ初体験をするわ、縛られて写真撮られるわ……。

「言わないでえぇ〜」

 璃子は両手で耳を塞いで顔を左右に振った。

「だから恥ずかしいんじゃないのぉ〜…どこをどうやったらこんな淫らな女を好きになるのよぉ〜…」

 抱かれてる間は本当に幸せで……なりふり構わず乱れていたというのに。


俺のち彼女の最初へ 俺のち彼女 34 俺のち彼女 36 俺のち彼女の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前