知らない感覚-3
「痛い!」
濃厚キスは彼女の悲鳴で終った。唇を離すと、彼女と僕の交ざった唾液が糸を垂らしながら僕と彼女を繋ぐ、僕はその唾液を拭うのも先に謝った。
「ごっ、ゴメン!、つい力が」
彼女はまだ痛そうな顔をしている、僕は気付く、抱き寄せた腕を緩めていないのだ。
「ゴメン!」
僕は再度謝った、と同時に強く巻き付けた腕をゆるめた。
「あ、の、その、ゴメンなさい、つい…」
「つい?」
彼女は、唾液を口の横から糸を引くように垂らしながら微笑む。