接近……-4
「えっ」
彼女の戸惑う声が聞こえた。僕は目を強くつぶり、叫んだ。
「あの、お願いですから、僕に近付かないでくれませんか!」
「………」
彼女は無言だった。
僕は続けて叫んだ。
「僕、真琴先輩が好きなんです。そんな貴女がこう寄られると、僕、どうにかなりそうで……」
自分の言っている事が理解出来ない……
沈黙が続いた後、彼女が冷たい口調で言った。
「手、離してくれるかな」
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