雨宿り-2 雨は次第に強くなる。 「走るか」 僕はぬかるみ始めた地面を蹴り、走った。 バス停小屋に付く頃には雨は本格的に降り始め、学校の制服がビショビショになっていた。制服と言ってもワイシャツにネクタイの服で、そう濡れても変りがあるから困らないのだが、濡れた服が肌にべたつく感じは嫌だ。