初動-2
「そう、その、おかしなことを聞くんだが、死んでも恨み続けるかい?」
「……ええ、死んでも、恨んで、恨んだ相手を殺します……ヒヒヒ…」
ゴックン
僕は唾を飲み込み、少女の異常なまでの恨み体質に驚いた。
「でも、死んだら、どうやって殺すの?」
「……さあ…でも、私、超能力を少し使えるの……笑っても良いのよ…超能力だなんて馬鹿げてるって……でも使えるの……だからね……それで……殺す……ヒヒヒ……」
「笑わないよ、君は他の娘と違うと思ったんだ。君は特別な娘なんだね」
少女は軽く頷いた。
こんな山の中に民家があるのは、この少女の超能力が原因だと分かる。少女のおかしな態度も、その力ゆえに、人に余り接していないからだと理解もできる。僕は無性に少女を欲しいと思った。貞子ちゃんにそっくりなのだ。これは神からの巡り合わせだ。神は僕にこう言っているんだ。目の前の少女を貞子ちゃんにしちゃえ!って、そうだよね神様、この娘、僕の貞子ちゃんにしちゃうね。でも、どうやって貞子ちゃんにしよう、殴って恨むって訳にもいかないだろうし、両親を殺すとかはどうだろう、