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貞子マニアック
【レイプ 官能小説】

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井戸……-4

「……ヒヒヒ…ヒヒヒ…」
その時、頭上から不気味な笑い声が聞こえた。僕は直ぐさま頭上を見上げると、かなり上、井戸の外から見下ろす少女の姿があった。
「!!!!」
僕は驚きの余り、絶句してしまった。
「……あなたの貞子はここよ……あなたの手の届かない所にいつもいるわ……」
何を言っているんだ。貞子ちゃんは確かに井戸の中に突き落としたんだ、上にいる筈がない。
「……そう、突き落とされたわ…ヒヒヒ…でも、実際にはあなたは私を突き落としていないのよ……そもそも、私という存在自体いないのよ……ヒヒヒ…」
どう言うことだ、どう言うことなんだ!
「……あなたは自殺したのよ、自分で苦しみながら……死ぬのよ……ヒヒヒ…」
何を言っているんだ、意味が分からないぞ!
「……そりゃ、分からないでしょ、あなたが無意識でやったことだから……ヒヒヒ…手の届かない愛に苦しんだあなたは、辛く、酷く傷付いて…生きるのが嫌になって……ヒヒヒ……貞子が恨み死にで死んだことから、あなたは同じように死にたいと思ったのよ…愛する人と同じ境遇になりたかったの……あなたは同じ境遇に立てば、貞子を感じることが出来ると思ったの……だから見知らぬ土地の井戸に飛び込み、恨み死ぬのよ……ヒヒヒ……」
でっ、でも、誰を恨むんだよ、僕は誰も恨んでいない!
「……ヒヒヒ…あなた自身よ、貞子を愛したあなた自身を恨むの……ヒヒヒ……
自分を恨みなさい……ヒヒヒ……そして、あなが貞子になるの……ヒヒヒ、ヒヒ
ヒ、ヒヒヒ…」
「僕が貞子ちゃんに…それが、愛なのか……」
「……ヒヒヒ…ヒヒヒヒヒヒ……」
僕が一番ショックだったのは、自分が想像した貞子が理想の貞子ちゃんじゃなかったことだ。貞子ちゃんはあんな品のない笑い方をしない。
END


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