数え唄-6
6
一つ階段
空へと続け
二つフェンス
境界を解け
三つ華咲く
散り往く現…
神々しきかな
光浴びし時
光打ち消し暗闇見つめ
夢へ醒めては
夢に誓った
俺の総て
持って行きなよ
俺が自身で
運んでやるよ
幾たび鈍る
決心の声
たった
一歩の
世界の境目
生きる
と
死ぬと
どちらが
楽か
自ら命絶つことを
愚かなことと
覚えたのはいつ?
それでも
耐えられぬ事
それが世なのか?
一秒前に
踏み出した
刹那の時から
纏う
電車は
俺を
空まで
連れていく
安堵の
ため息
愚かな
涙
もう
戻れないと
理解したはず
もう
戻らないと
決意したはず
なのに
なぜ
俺は
泣いてる
心のどこか
ずっと奥
申し訳ない
誰かに向ける
進み登り逝く
電車は
薄灯り…