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数え唄
【エッセイ/詩 その他小説】

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数え唄-4



一つ動かず
白い壁
二つ憧れ
窓の外
三つ華咲く
散り往く現…

神々しきかな
光浴びし時
外の明るさ懐かしむ時
夢は醒めない
残酷さ

望まぬ望まぬ
まだ早い
遠くの列車よ
まだ待ってくれぬか?

解せない
まだだ
まだ来てくれるな

今は床に
伏せてはいるが
まだ
するべき事が
山にある

まだ
残せぬ人が
ここにいる

なぜに自分が
これは定めか?
なぜに自分が
仕方ないのか?

迎えはいらない
まだ
いらない

残せぬ人が
ここにいる

定めとしても
今はまだ
たった一言
言葉もくれぬか?

受け入れられない
悔しい思い
泪のひとすじ
流せぬか?

現世を恨もう
神など信じぬ

列車よ
それでも
来てしまうのか?

俺がこんなに
まだだと言うのに…

―――――


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