第１章-4
とっさに思ったのは、身体に異常がないかということでした。
顔を鏡に写し、服も、下着も…。
よかった…今日はＧパンを穿いて行って…。
身体にも、服にも異常はありませんでした。
失くした物もなし。
ホッとすると同時に、自己嫌悪…。
（嫌だわ…初対面の人達との懇親会で飲みすぎちゃうなんて…迷惑掛けなかったかしら…明日、峰岸さんに謝っておかないと…）
気を取り直すように、バスルームに向かいシャワーを浴びると、パジャマに着替えて寝室へ。
その時、メールの着信音が…
光一さんからでした。
『無事、香港に着いて、今日の下打ち合わせも順調だったよ。
この調子で明日の交渉も乗り切れば、月曜日には正式に調印だ。
予定通り火曜日には帰れると思うからね。
お土産楽しみにしてて。 光一 』
『お仕事順調で良かったね。明日も頑張ってね。
私も今日の集会、何とか無事に乗り切ったよ。
おやすみなさい。 寛子 』
光一さんに返信して、ベッドに入る私でした…。
【続く】