投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

俺のち彼女
【学園物 官能小説】

俺のち彼女の最初へ 俺のち彼女 22 俺のち彼女 24 俺のち彼女の最後へ

一部の地域で迷惑-3

「おう、機械科の先輩に」

「で?」

「あ?」

「返事……」

「ああ、知らねえけどまだ誰とも付き合ってねえんじゃね?」

「ふうん……」

 芳郎は再びパックジュースを口にして璃子に視線を戻す。

(……ムカムカする……)

 それは多分、独占欲……芳郎は席を立つとトイレに行き個室に入った。
 ポケットから携帯を出し、璃子にメール。

[放課後、いつもの所]

 送信……直ぐに返信。

[うん。初メールだね]

(ぐ……可愛いぃ……)

 芳郎は思わず携帯をグッと握る。
 短い文面にメロメロ……しっかり保存までして携帯をポケットに戻す芳郎だった。

 そして、放課後。

「失礼しま〜す」

 そっと引き戸を開けた璃子は小さく中に声をかけた。
 返事なし……妙にドキドキする。

(やっぱり……ヤるのよね……いや……自惚れ過ぎかな……)

 よく考えればヤってからまともに顔を合わせるのは初めてだ。
 入り口で何となくクズグズしている璃子……その手が何かに掴まれてグイッと中に引き込まれる。

「きゃあっ!!」

 ぐりんと視界が変わり、壁に背中を押し付けられた。
 あっという間の出来事に璃子はパチパチと瞬きする。

「……芳郎くん……」

 犯人は勿論、芳郎……芳郎は左手を璃子の顔の横に、右手は璃子の左脇……そして、体を押し付けて動けないようにしていた。

「可愛くなった」

 至近距離で囁かれ、璃子は真っ赤になる。

「ぁ……ありがと……」

 芳郎の足が璃子の足の間に潜り込む。


俺のち彼女の最初へ 俺のち彼女 22 俺のち彼女 24 俺のち彼女の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前