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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病・其の二〉-2

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『昨日の女、ありゃイイ女だったな。久々の“当たり”だよ』


最初に亜矢を姦した、痩せた手足に膨れた腹をもつ餓鬼のようなオヤジが、高そうな絵画の飾られた部屋で、これまた高そうなソファーに座ってタバコを吸っていた。
金箔のあしらわれた重厚な木製テーブルと、過剰ともとれる肉厚でフカフカなソファー。
下品なギラギラとしたシャンデリアが、日差しの差し込む部屋に無駄な明かりを点し、四方の壁に掛かる絵画が部屋全体を見下ろしている。
足を組んだオヤジの視線の先には、これまた重厚なデスクに肘をついた、斑に白髪の生えた“老紳士”が椅子に腰を掛けていた。


『アレは看護師にしとくには勿体ない女だ。顔もスタイルも抜群だしな』


下劣な台詞を吐く老紳士は、不敵な笑みを浮かべたままで煎れたてのコーヒーを飲み、一息ついた。
ここは院長室。
つまり、その白髪の紳士は初代市長だ。


『医療で患者の為に尽くすのも結構な事だが、美人なんだから別の方法で尽くすのもベストだと思う……宝の持ち腐れにならんようにな……』


院長とオヤジは視線をあわせると、気味の悪い笑い声をあげた。
二人の“思い”は同じなようだ。


『一昨日のカスみたいな女はどうした?まだココに居るのか?』

『とりあえず警察沙汰にはならないように説得したよ。ま、この病院では“使い道”が無いって分かったから、アンタのお仲間に渡したよ。本人は新しい病院に移動だと思ってたみたいだがな』


どうやら、あの新人ナースは、上手く説得させられた上に騙され、このオヤジと同類の奴らの元に送られたらしい。
嬉々として強姦を行える鬼畜達の仲間の手に堕ちたとしたら……そこには生き地獄しかないはずだ……。


『ところでよ、俺の仲間が“入院したい”って言ってきてよ…ここでDVDの撮影させてくれって言うんだ』

『……ほう?』



院長の瞳はキラリと光り、椅子から身を乗り出した。それに呼応するように、オヤジはソファーから立ち上がると、院長の傍まで行ってデスクに両手をついた。

『520B号室をな、撮影室に使わせて欲しいんだ。そいつの創るDVDは稼ぎが凄いんだぜ?そいつがココで本物のナースの本物のレイプを撮りたいって言うんだ……』

『………』


興奮を抑え切れないオヤジの上擦った声に、院長は満更でもなさそうに聴き入っている。


『無修正の裏物…しかも本物のレイプとなりゃ、万金出しても欲しがる奴はいっぱいいるぞ?〈アガリ〉の30%でって言われてるんだ。イイ話じゃないか?』

『く…くくくく……』


院長は肩を揺すって笑い出した……やはり金の魔力には敵わないようだ。


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