禁じられた恋と性(5)-6
「トモミがその人を好きなのは分かったわ、でも私として少し知りたいの」
「うん、何を?」
トモミは、母親が自分が性的に大人になったのは驚いたと思ったのだろう。
水商売をしているだけに、多少の理解はあるように感じた。
しかし、母親の江梨子は違っていた。
そこまでになった娘を、もう少女の眼では見ていなかった。
いわゆる女として、同性として娘を見つめていた。
そこには女を封印していた自我が目覚めたのかもしれない。
「もう、トモミが性交渉で、身体だけは大人になっていくのは理解したわ」
「うん、ママ・・」
「ここからは母親でなく、私は女として聞くね」
「うん、分かったわ、ママ・・」
もうここまで来ては、トモミとして隠しておくわけにはいかなかった。
今、赤裸々に自分の全てを話すことで、母親が理解してくれるのならそれで良い。
大好きな母親に秘密を持つことが、苦しかったからである。
トモミはそう思い、美しい母親を見つめた。
何故か、江梨子の眼が妖しく見えた。
「その人とは、お金のやりとりなんて無いわね」
「もちろん、無いわ、ご馳走になることはあるけれどね」
実は、私はトモミには小遣いと言って、或る程度の金を渡していた。
それをトモミは素直に受け取っていたのである。
その金で可愛い服やグッツなど好きな物を買っていたらしい。
しかし、母親からそれを聞かれたら、流石にそれは言えなかったのだろう。
私はそれを後悔はしていない。
美少女の身体を弄んでいる私としては、それが私の気持ちだと思うからだ。
それが結果的には、金でトモミの肉体を買うことになるのだが・・
「わかったわ、それでどんなセックスをしていたの、その人と?」
「あん、そうね・・・」
江梨子の真剣な眼を見て、トモミは決心した。
(母親には、今は全てを話そうと思った)
「優しいのその人、いつでもトモミを優しくしてくれたわ、入れるときだった」
「そう、それで?」
「初めての時は、全身を愛撫してくれて、体中を舐めるように・・胸を、背中を・・
あたし、こんなの始めてよ、体中が浮いている感じなの
なぜかジワジワと体中が痺れてきて、濡れてくるのが分かるの
そのとき感じたわ、濡れるってこういうことなのね、って
それからあの人が入ってきたの、私の中に・・
始め痛かった、でも優しくしてくれて、痛みも遠のく感じなの
もちろん、出血はしたわ、でも嬉しかった、あたしも大人になれたって
心からそう思ったの、そのとき好きになったの、あたしを可愛がって
これからもあたしを抱いて、キスして、そばにいて欲しい、これからもって」
「まぁ」
「それからあの人は、あたしのクリトリスにキスしてくれて、舐めて・・」
「ふうう、それから?」
「うん、それから膣の入り口も舐めてくれて舌も入れて」
「す、凄いわ、トモミ」
「そんなことも一杯、ママ」
「そう・・」
トモミは熱に浮かされ、思い出したように熱く語り始めていた。
私との激しいセックスを思い出すかのように。
眼は熱くなり、燃えていた。
江梨子は、娘の顔をじっと見ていた、今までは子供だと思っていた娘。
しかし、その同じ顔をした娘が今は違う人に見えた。
怖ろしくさえも感じた。
江梨子には、今、目の前にいる自分の娘が、一人の成熟した女に思えた。
そして、しばらく眠っていた女が再び自分の身体の中で目覚め始めていた。
(私だって女・・)
江梨子の頭は混乱していた、娘を許そうと思う反面に何故かその男が憎くなった。
こんな無垢な少女をセックスの対象として弄び、母親の自分の宝を踏みにじった男。
そう思いながらも、その男に惹かれる自分もいた。
江梨子は頭の中で、若い頃の男達との甘い時間を思い出していた。
(この私だって、娘に負けてはいないわ、女ですもの
あのころの私だって、男達と・・)