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hangover
【OL/お姉さん 官能小説】

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コロとカノジョの1日目-1

どのくらい眠ったんだろう。久しぶりにすっきりと眼が覚める。昨夜相当飲んだから二日酔いに苦しむかと思ったけれど、気持ち悪くもなければ、頭も痛くない。ちゃんと眠れたからなのだろうか。隣には眠りについた時と同じ体勢のまま、私を守るように抱きしめたままの西島が穏やかな寝息を立てている。思わず寝顔を観察してしまう。あんまり濃いほうではなさそうだけれど、少し伸びた髭。長いまつげ。まだハリのある肌。すっと通った鼻筋。イケメンの部類に入るだろうなぁ。モテそうなのになんで私なんだろう。もしかしてコイツ、ドM?

しばらく寝顔を眺めたあと、時計を探したくて当たりを見回そうと動いたときに、太ももに何か硬いモノが当たる。当たった衝動なのか、ソレはビクンっと動いた。

…男性の生理現象ってヤツ?

こんなに穏やかな顔して寝てるクセにソコは勇ましいってどうなんだろう。持ち主の意識とは別のイキモノなのかな。自分にはないモノだからよくわからないけど。

「ん…さ…かきさん…?」

「オハヨ」

「お…はよう…ございます…」

ちょっと寝ぼけた声は意外に可愛い。

「腕、平気?しびれてない?」

「ん…だいじょうぶ…です…」

そう言いながら私の上に覆いかぶさってくる。

「ちょ、ちょっと…」

「よかった…夢じゃなかった…」

そうつぶやくと寝惚け眼のまま唇を重ねてくる。最初は触れ合うだけだったのに、段々激しくなっていく。獰猛な部分が何度も当たる。

「夢じゃないからちゃんと目覚ましなさいよ」

苦しくなってなんとか引き剥がして抗議すると、ハっとしたような表情をした。

「す、すみません」

「重いんだけど」

私の思わずムスっとした顔を見て、慌てて元の位置に戻る。やだ、可愛い。

「ほ、ほんとすみません」

「目、覚めた?」

「覚めました。あ、具合どうですか?」

「うん。おかげさまで昨日の夜よりずっといい。久しぶりにちゃんと眠れた気もする」

「よかった…」

本当によかった、っていうような笑顔。やっぱりコイツの笑顔はいい。周りを幸せにさせる笑顔っていうのかな。

「西島が居てくれたからだよ。ありがとう」

自分の気持ちをストレートに表現するのはまだちょっと抵抗があるけれど。あとで後悔するくらいなら、ちゃんと伝えなきゃ。前回の失敗を生かさなきゃ。寝起きの失態に慌てている西島の首に自分から腕を絡ませてキスをする。ただ唇が触れ合っただけなのに、真っ赤になる西島が可愛い。自分からはエッチなキスするくせに、全く。

「だ、ダメですよ。榊さん…」

「何がダメなの?」

「い、イヤ。オレ男ですし…その…この状況はちょっと…」

「この状況?」

西島が何を言わんとしているのかはわかった。わかったからわざと身体を密着させる。太ももに再び硬くなったものが当たる。

「だ、だから…」

「これ?さっきから当たってますけど?」

「うわっ」

太ももを押し付けるように動かすと、間抜けな悲鳴があがる。

「生理現象なんでしょ?しょうがないんじゃない?別にそんなに恥ずかしがらなくても」

「ま、まぁそうなんですけど…」

「する?」

「え?…したい、です…いいんですか?」

「だって西島は私の彼氏なんでしょ?だったらそういうことしてもおかしくないでしょ?私の具合もだいぶ回復したんだし。いいよ?西島がしたい、って思ってくれて、ちゃんと避妊してくれるんだったら」

「もちろんです。あ、でも…アレないです…」

「じゃあ、おあずけ」

「い、今買いに行ってきてもいいですかっ。下のコンビニにっ」

「その状態で外出するの?っていうかよく行くコンビニで真昼間からそんなもの買える?」

「そ、そうですよね…」

本人はしょぼーんとしてしまったけれど、ソコは別物らしくまだまだ私の太ももに存在をアピールしている。

「そんな顔しないの」

さすがにかわいそうになってもう一度キスをする。首に回していた片方の手をソコめがけて下ろしていく。ルームウェアのズボンの上からそっと撫であげる。

「さ、榊さんっ」

「私に触られるの、イヤ?」

驚いた声をあげる西島に問いかけると、首を思いっきり横に振る。

「じゃぁ、大人しくしてなさいな。ほら、脱いで?」

「は、はい」

モゾモゾと布団の中で動き、どうやら準備が出来たらしい。指先でソレに触れ、スジに沿ってそっと撫で上げる。思っていた以上の大きさにちょっとびっくり。癒し系の顔に似合わずどうやら獰猛なモノをお持ちのようで。そのまま先端部分に指を絡めると、すでににじみ出た液体と遭遇。その液体を先端部分に行き渡らせるように指を滑らせる。西島の呼吸が荒くなり、何かに耐えるような切なそうな表情。

「気持ちいい?」

「はい…すごく…」

その回答に満足して反対側も指でなぞって根元に辿り着く。今度はそれを手のひらで包み込むようにして、手を上下させる。その手のひらに伝わってくるぬくもりと、時々ビクンっと動く振動。こんなのが自分の中に入ってきたらどうなっちゃうんだろう、ってつい考えてしまう。別れたのはつい最近とはいえ、最後にセックスしてから随分経っている。恐怖さえ感じてしまう。でも目の前の西島は目を閉じて気持ち良さそうな顔をしている。その表情をみたら恐怖感が薄れるような気がした。それにしても西島ったらこんなにセクシーな顔するんだ。

「さ…かきさん…オレ、もう…」

その動きを始めてからそれほど時間が経っているわけではないけれど、西島が切ない声で限界が近づいていることを告げる。

「うん」


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