コロとカノジョの1日目-6
「ねぇ、ダメ。声響いちゃうから」
「いいじゃないですか。その声すごいそそられます」
「ダメだってば。隣の人に聞こえちゃう…」
「聞かせてあげればいいんです」
「やだ。そういう趣味ないもんっ」
「もう、仕方ないなぁ。じゃぁ今度ラブホ行きましょう」
「は?」
「だって榊さんの喘ぎ声いっぱい聞きたいから。ラブホならいっくらでも大きい声出せますよ。風呂だって広いからいろいろ出来るし」
「あ、あのねぇ」
「さ、そろそろ洗い流しますか?」
「う、うん。あ、待った」
「はい?」
「西島洗ってないじゃん。洗ってあげる」
「お、オレはいいですよ」
形勢逆転。
「ダメ、私が洗う。ほれ、座りなさいよ」
不安そうな顔でしゃがんだ西島からシャワーを奪い取ると頭から思いっきりぶっかける。
「うわっ」
「はい、シャンプーしますよー」
「ちょ、榊さん豪快すぎますって」
「だって西島みたく器用に洗えないもん」
シャンプーを泡立てて、背後からしゃがんだ西島の頭をがしがしと洗う。表情は見えないけれど、背中が苦笑してる。
「ほい、痒いところある?」
「だ、大丈夫です」
「んじゃいくわよ?」
再び容赦なく頭からシャワーを浴びせる。
「ひでぇ。もう少し加減ってモンを…」
「やだ。人の身体で散々遊んだバツよ。はい、立ってこっち向く」
なんだかんだ文句いいつつ大人しく言いなりになるんだから。今度はボディソープを泡立てて首や腕、胸を洗う。乳首もつまんでやる。
「うわっ」
「ほら、後ろ向いて。背中洗うから」
「はいはい」
背中からそのままヒップ、足を洗って。
「はい、前向く」
「そ、そこは自分で…」
「ダメ」
「うっ。マジでダメですって」
今朝出したはずなのに、元気だよなぁと思いながら西島のソレを握って手を動かす。反応が可愛くて今度は私がしゃがみこむとちょうどソレが目の前に来る。下から西島を見上げると快感と戦う男の顔をしていた。
「どう?」
「どうって…気持ちよすぎます…出ちゃいますよ…」
「いいよ、出して」
「…その位置でその表情は反則ですって」
「ん?」
「いや…可愛すぎます。うわっ」
だから可愛いとか言うのやめてよね。反応に困るのよ。無言で西島のソレと自分の手にシャワーをかけて泡を洗い流す。
「ちょっ。榊さんっ」
何の前触れもなくソレの先っぽを口に含んだら、ものすごく慌てる西島。朝は手だけだったし。この行為はあんまり得意じゃないし、むしろ求められたらイヤだと思ってたけど西島になら自分からしてあげたいって思ったから。歯を当てないように細心の注意を払いながら少しずつゆっくりと頭を前後に動かす。
「ダ、ダメですって」
慌ててる西島を見上げながら頭の動きにプラスして、舌も遣う。口の中でソレはビクビク動く。硬さが増すのがわかる。うーん、やっぱり大きいんだろうな。ちゃんと受け入れられるのか心配になってくる。
「さ…榊さ…ん…ホントにもう…ヤバイですって…」
「いいよ、このまま」
さすがに口にくわえたままはしゃべれなくて一度その行為を中断して上を見上げる。
「いやいきなりそんなわけには…」
「うるさい。いいって言ったらいいんだって」
再びその行為を再開させると、西島は戸惑った表情をしつつもあきらめたのかされるがままになっていた。時々降ってくる普段とは違う、西島のセクシーな吐息。もっと気持ちよくなって欲しくって、自分ができる限りのことを試してみる。
「あぁ…ダメだ…もう…」
私の頭を切ない顔で撫でるから頷くと、次の瞬間口の中になんとも言えない味が広がる。結構な勢いで結構な量の粘液に襲われたものだから思わずむせてしまうと西島がしゃがみこんで背中を撫でてくれる。
「大丈夫ですか?いいですから、そのまま吐き出してください」
お言葉に甘えて排水口にむかって白い粘液を吐き出させてもらった。
「はい、口ゆすいでください」
涙目の私に申し訳なさそうな顔をして、シャワーで口をゆすぐように促す。
「…ごめん」
「いや、謝るのはこっちですから。すみません」
「朝出したのに量多すぎ」
「いや、そこはそんなこと言われても…」
「気持ちよかった?」
「はい。すごく」
「はい、じゃぁおしまい」
「えぇっ?」
「だって出してスッキリしたんじゃないの?」
「いやいやいやいや。それとこれは別問題ですし。まだ榊さんに気持ちよくなってもらってないですし」
「いやいやいやいや。さっき気持ちよくしていただきましたから」
「途中でやめちゃったじゃないですか。それに朝からおあずけくらってますから。ちゃんと榊さんとしたいです」
必死の形相で訴えるんだもん。笑っちゃうじゃない。
「わかったわよ。しよ?ちゃんとベッドでね?」
笑ってるのがバレないように、西島の胸に顔をくっつける。いや、バレてるんだろうけど。
「はい。じゃぁちゃんと流しましょう」
再び西島がシャワーで髪も身体も洗い流してくれた。西島についた泡は私が洗い流してあげる。こうやってお風呂場でじゃれるのも悪くないかもしれない。若干狭いし、ここだと思う存分声をあげることはできないけれど。バスタオルで優しく身体を拭いてくれる。
「昨日も思ったんだけど、西島んちのバスタオル、フカフカで気持ちいいね」
「実はちょっとコダワリがあるんです」
「ふーん。でも意外に家事とかもちゃんとしてるっぽいよね」
「子供の頃からやらされてましたからね。ウチ、ちょっと家庭環境複雑だったんで」