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えっちなたそがれ
【OL/お姉さん 官能小説】

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えっちなたそがれ-4

私がその時、どんな服装でいたのかまでは覚えていない。
部屋は暑くて、たぶん夏の終わり頃だったと思う。

理屈から考えるとたぶんスカートを履いていたのだろう。
自分で触るのとは違って、男に胸やアソコを触られた。

下着の上からそれはやんわりと、それでいて切ないほど刺激的だった。

男は嫌いだったけど、さつき姉ちゃんと同じようにセックスしてみたかったのかも知れない…

服をつけたままで下着だけを剥ぎ取られて、柔らかな舌の感触が刺激されて疼く性器に這い回る。

それは子犬の感触のように柔らかく甘美だった。

アソコを舐め回されて恥ずかしかった。
それでいて、その心地よい感触に目を閉じて、そこだけに意識の糸を手繰り寄せる。

「んっ…んっ…」

気がついた時には脚をピンと突っぱねて、腰をひくつかせながらオーガズムに浸っていた。

自分でするえっちと誰かにされるえっちは明らかに違う…

それからどうなったのか、よく覚えていない。
セックスが終わったさつき姉ちゃんと兄弟たち…
四人でしばらくお話しをして、兄弟たちの方が先に帰って行ったように記憶している。

さつき姉ちゃんと兄弟たちがどんな関係だったのか知らないが私もさつき姉ちゃんのところを訪れたのは結局、その時が最後だった。

それから…

それからしばらくして、体育倉庫の中で同級生の男子にクンニさせているところを見つかってしまい、私はいろいろあって転校してしまった。

中学三年生から向こうの学校に通い始めたのでその頃からあの町並みの記憶が途絶えている。

だけど私が処女を失ったのは少なくとも高校を卒業してからだったのだ。
相手は勤め先の先輩の彼氏。

この話はまた、いつか機会があればしたいと思うけど、今から思えばその事務の先輩というのがさつき姉ちゃんにちょっと似ていたような気がする。

どうあれ…

小さな女の子を連れたさつき姉ちゃんは幸せそうだった。

本当はあれはさつき姉ちゃんなんかではなく、あの町並みのたそがれが見せた幻影だったのかも知れない。
それと私にはなぜかあの女の子が理髪店の兄弟のどちらかの子供とは思えなかった。

私はこれから社に戻って、今日の報告書を作らなければならない。

アポは取れたけど、感触はよくない。
だけどそのまま報告書は上げらないし、あながち誇張した嘘も書けない。

いっその事スケベったらしい先方の副社長とホテルの約束でも付けてやったら、また感触も違ってくるのだろうけど…

今の私はこんな事ばかりを続けている。
あの頃私が見ていたこの町並みの「たそがれ」はえっちだったけど、もっと眩しかったように思えた。


ー完ー


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