投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

ゼビア・ズ・ストーリーの最初へ ゼビア・ズ・ストーリー 247 ゼビア・ズ・ストーリー 249 ゼビア・ズ・ストーリーの最後へ

君のいる景色 -11

「なんか余計疲れそうな予感……」

「お前……いつの間に予知能力を身につけたんだ?」

 アースがいかにも驚いた、という顔で返したので2人は同時に笑いだした。


「……んっ……はぅ……アース……」

 温泉を見つけた途端にキャラの服を剥ぎ取ったアースは、噛みつくように荒々しく唇を合わせる。
 頭では理解したが、感情の方は嫉妬の炎がメラメラと燃えているのだ。

「……は……先に入っとけ……風邪ひく……」

 欲情で荒くなった呼吸をなんとか抑えてアースはキャラの頬を撫でる。
 小さく頷いてアースから離れたキャラは、まとわりついている服を脱ぎ捨て温泉に足から入る。
 少し熱めのお湯がじっくりと躰に染みて緊張がほぐれていった。

(いくら何でも泣きすぎ……)

 あの場には部下であるファンの兵士も居たし、カイザスの王子デレクシスも居たのだ。
 いつもなら自制心が働くのに、アースの姿を見た途端に罪悪感と安堵感が爆発してしまった。
 アースにはいつもペースを掻き乱される……が、それが心地よく感じてしまうのだから困ったものだ。

「湯加減はいかがですか?姫?」

 冗談めかしたアースの台詞にキャラは振り向いた。
 すぐ後ろに居たアースは再びキャラの唇を奪う。

「んんっ」

 無理矢理ねじ込まれた舌はキャラの口腔内で暴れまわる。
 後頭部を押さえられ腰を強く抱かれて身動きが取れない。

「ん゛ん〜!!」

 あまりにも激しすぎて息が出来ずにキャラはアースの背中を叩いた。

「んはぁっはっはっ……はっ……」

 唇は離してくれたが、空気を貪るキャラの躰中を撫で回す手は止まらない。

「……なんでエンなんだ?」

「はぅんっ」

 アースはキャラの乳首を摘まんで問いかけた。

「あっあぁっ……」

 首筋に口付け乳首を弄び、弱い背中を手が往復する……問いかけに答えられる余裕はない。

「なぁ……なんでエンとヤるような事になったんだよ?」

 しつこく聞くアースに、キャラは気力を振り絞ってなんとか答えた。

「あ…エンさんの……あうぅ……魔力切れちゃって……提供してたら……あぁんっ」

「ふーん……あいつヘタだったろ?」

 リンに詳しく聞いた事があるのでわかる。

「んっ……も……最悪」

 2度としたくない、と言うキャラにアースは喉を鳴らして笑う。


ゼビア・ズ・ストーリーの最初へ ゼビア・ズ・ストーリー 247 ゼビア・ズ・ストーリー 249 ゼビア・ズ・ストーリーの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前