異界幻想ゼヴ・ヒリャルロアド-31
「ふ……あ……んん……」
乳房を愛でながらも視線はずっと自分の顔に張り付いているのに気づいたらしく、深花の頬がほんのり赤くなっていく。
顔を逸らそうとしたので乳首を少し強く摘んで阻止すると、ジュリアスは顔を近づけて尖った先端を舌に乗せた。
「んっ!」
片方の乳首に吸い付くと、声とともに深花の背が反る。
もう片方は指先に挟んで扱き上げると、深花はもどかしそうにシーツを掴んだ。
「あぅ……あっ……」
上げる声に、余裕がない。
「なんだ、もう我慢できないか?」
ビスチェとお揃いの白い布地に黒でアクセントを入れたショーツの上から、秘部に指を這わせてみる。
そこは十分な熱を蓄え、潤みが行き渡っているのが感じられた。
「恥ずかしがってたくせに……もう濡らしちまったのか」
「だ、だって……!」
何か言いかけた深花の唇に軽いキスを与え、言葉を封じる。
「……なあ」
ふと思いついて、ジュリアスは胸元を示した。
「キスマーク、付けろよ」
「ふぇ!?」
いきなりの申し出に驚いて、深花は目を見開いた。
「お前が俺のものなら、俺はお前のものだ。その印を、付けろ」
男の体に、キスマークを付ける。
無性に卑猥なその行為を、深花は言われるままに行った。
右の鎖骨の上に、赤い痣が咲く。
「もっと付けるか?」
問われた深花は、首を横に振る。
いやらしすぎて、耐えられそうにない。
「もっと付けてもいいのにな」
くすくす笑ってから、ジュリアスは軽いキスをする。
深花の眉間に、苦悶にも似た皺が寄った。
キスを続けながら、男の手が淫部を探り出している。
「んんう……!」
ショーツの上から膨らんだ淫核を撫でられ、足がびくりと引き攣る。
じわじわと、愛液が布地に染み始めた。
指先に湿りを感じ、唇を耳へ移動させながらジュリアスはほくそ笑む。
「あ……っ!あうぅ!」
耳たぶを優しく噛みながら指先を淫裂で何度も往復され、湧き出す快感に深花はシーツを掴んで耐えた。
いじられる度に分泌物はとろとろと溢れ出し、下着をじっとりと濡らして淫らな音を響かせる。
「んぁ……あっ……あぁ……」
深花の腰がくねって、もどかしさをジュリアスに伝えた。
直に触って欲しいのだ。
「よしよし……いい声、聞かせてくれよ」
ショーツを掴んで股間に布地を食い込ませると、深花は何度も頷いた。
もはや何の役にも立たなくなったそれを発情した体から剥ぎ取るとたっぷりの愛蜜が糸を引き、ベッドシーツに落ちる。
秘毛まで濡れた秘部の洪水状態に、ジュリアスのほくそ笑みが大きくなった。
「ひぅっ」
赤く腫れ上がった突起に指を当てると、深花は大きく震える。
そのまま撫で回してやれば、なまめかしい声が彼女の唇をついて出た。
強すぎる刺激はあっという間に許容量を越え、深花の全身に激しい痙攣が走る。
目を閉じて深呼吸を繰り返す深花が落ち着くのを、ジュリアスはゆっくり待った。
「あ……」
不規則に収縮する蜜穴の中に無骨な指が侵入してくるのを感じ、深花は声を上げる。
「んんあ……っ!」
たっぷり潤った襞の中を指が自在に泳ぐ度、彼女は新たな蜜汁を吐き出しながら腰をくねらせて悶える事しかできなかった。