野生の悪魔が現れたっB-9
(禁忌が魂の循環を促す聖行とは……)
まぐわう二人の姿に視線を向け、彼女は何故か何かを嘲笑した。
(……私には関係のないことだったか。どの道、此方には異性など存在しないのだからな)
次に自嘲すると、直ぐに蒼い瞳へ鋭い眼光を宿す。
(どうやら、コイツの近くには居ないようだ。もう少し範囲を広げてみるか……)
彼女は大きく翼を伸ばし、そこを飛び立った。
***
「あんッ! イクうんッ! 修一様ッ、私ッ……あッはああああぁんッ! んッ! んんッ! ……ッ!」
修一の射精と共に敦子は大きく伸び上がり、快感の波に肢体を弾ませた。
自分の肉棒で果てる担任に大きな満足感を抱きながら彼はしっかりその様子を眺めている。
敦子の中は友美と違い、とても柔らかかった。
伸縮自在でキュッと締まり、優しく包み、奥や入り口を使い分けて刺激を与える。
しかしゴムのせいなのか、襞の絡み具合が滲んでいた。
それでも修一には十分だ。
これから先いくらでもハメ比べが出来るのだから、最も良い穴を吟味して、使えばいいだけのことである。
取り合えず、既に言いなり状態の者から順にベースの催眠を追加し、比べていこう。
再び腰を振り始める敦子をそのままに、修一は青い空を見上げてそんな事を思っていた。
昼休み、修一は屋上の扉付近の壁に隠れ、その時を待っていた。
本日のメインイベント、それに向けたメインヒロインが間もなく到着するのである。
扉が開く音の後
「何処?」
という声が耳に入り、彼は不敵な笑みを浮かべた。
「あっちあっち」
愛理の声が聞こえ、複数人の足音が遠ざかっていく。
彼はそろりと姿を出し、三人の背後から慎重に近寄った。
「何もありませんわよ?」
「あそこだよ。ほら」
麻里子が指を指すも、当然そこには何もなかった。
「花梨、見えないの?」
「愛理さんには見えますの?」
と、愛理に問い返した人物の肩を、修一はトントンっと叩いた。
「えっ? っ?! …………」
振り返った花梨は修一を見た途端、嫌悪をありありと瞳に宿した。
――お前は俺の性奴隷だ。
「汚い手で……」
――お前は俺の性奴隷だ。
「さわ……ら……な…………」
――お前は俺の性奴隷だ。
「いで…………はい、ご主人様」
「よしっ!」
思わずガッツポーズを決める修一。