新婚旅行最後の夜-2
私の目の前に白い液体の入ったグラスが差し出された。
「お酒?」
「大人なんだから試してごらん」
私は、今までお酒を飲んだことがなかった。
一口、口に含んでみる。
「お、美味しいっ!カルピスみたいな味します」
「カルピスサワーだからね」
私は、すぐにグラスを開けてしまった。
「あれっ?なんか眠たくなっちゃった」
なんか気だるい……。
私は、ベッドに横たわる。
あっと言う間に眠りに落ちた。
まどろみの合間に目を覚ますが、すぐに心地よい眠りに誘われる。
そんな何度目かめのまどろみの合間に自分が、全裸にされてご主人様が体を重ねてるのがわかる。
そんな状況を現実とも夢ともわからぬまま再度、心地よい眠りに落ちる。
「ああっん……はぁん……」
次に目を覚ましたときには、私の中にご主人様の物が入ってるのを感じる。
いつもみたいに痛みや違和感を感じない。むしろ心地よい温もりや安心感につつまれてる。
心地よさの中に何度目かわからない眠りに落ちる。
「ああっん。あん。はあ…はぁ…はぁ……」
私は、まどろんだまま無意識に喘いでいた。
うっ…う…うっ…う…。
私は、ガバットと上半身を起こす。
私は、ちゃんと服を着たままだった。
「あで?……夢じゃないよね」
まだ中に何かまだはいってる違和感が残ってる。
「どうしたの?」
「と、といれ」
立ち上がるが、何かふらふらする。
「ふらふらしてるぞ。大丈夫?」
ご主人様が、ついてくる。
「トイレ一緒に来るの?」
「いや、ふらふらしてるから心配で」
「き、気持ち悪いです」
「えって?ええええ?」
ふらふらしながら、辿り着く。
「うっ、うげげげげ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
乗り物酔いのすごいバージョンみたいな気持ち悪さだ。
ご主人様が、背中を摩ってくれてる。
白い液体を大量に吐き出した。
「はぁ……はぁ…はぁ…ゼェ・・・ゼェ」
「純ちゃん、ごめん。まさか、グラス1杯で、こんなになるなんて思わなかった。」
「はあぁーっ……吐いたら落ち着きました」
あっ、やばっ。
私の体がぶるぶると震える。
「どうした?」
どうしたもなにも緊急事態だった。
ご主人様の目なんかもう気にしていれないほど、事態は切迫していた。
急いで嘔吐のために上げていた便座を下ろす。
腰を下ろす動作と同時にパンツを膝まで下ろす。
便座に着地すると同時におしっこが、出始まった。
間一髪だ。
おしっこが、便器の中にたまってる水に落ちる音が、トイレ内に響く。
「いっ、いやーっ!見ないで!」
私は、両手で顔を覆う。
こんな恥ずかしい時に限っていっぱい出る。
しかも、出始まったら、途中で止められなかった。
じょろじょろと恥ずかしい音を立てて恥態をさらし続けてる。
「ふぇ〜ん。」
もう顔を上げれない。
このまま止まらないたかったらどうしようと思えるほどの永い時が流れたが、ようやく終わった。
座ったまま、水を流したが、恥ずかしさのあまり、立ち上がることも顔を上げることも出来ずにいた。
「純ちゃん.おしっこしてる時の恥ずかしがってる顔すごく可愛いよ。」
「そんなとこ、褒められても嬉しくないです。」
「気にしない」
ご主人様が、手を引いて立たせてくれた。
「なんかまだふらふらします。」
「もう少し横になってた方がいいね。」
私は言われた通り、ベッドで横になる。
横になるとすぐに眠りに落ちてしまった。
新婚旅行の最後の夜だというのに私は、朝まで眠り続けてしまった。