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sweet chocolate
【OL/お姉さん 官能小説】

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sweet chocolate-7

正上位の体位に戻ると、今度はしゅーちゃんのペースで打ちつけてくる。もう何度昇りつめたのかわかんない。喘ぐ声もかすれてきてる。

「チカ…もう出る…いい?ゴムしてるからこのまま中に…」

「ん…」

しゅーちゃんはそういうと、何度も何度も私の名前を呼びながら私の中で果てた。ゴム越しに放出されるのが、ビクンビクンと胎内で脈打つしゅーちゃんのソレでわかる。力つきて私に覆いかぶさってきたしゅーちゃんも、その下で受け止めた私も真冬だというのに汗をかいていた。

「ヤバイ。気持ちよすぎ…」

しばらくしてしゅーちゃんはそう言うと、私の中から抜き出して処理をする。

「こんなに気持ちいいのに離れられないよな」

ヘッドボードによりかかって、煙草を吸いながらしゅーちゃんが私の頭を撫でる。もし離ればなれになっちゃったら、私たちどうなるんだろう。

「さて。こんな時間になっちゃったし、シャワー浴びて帰るか。」

「うん…」

「そんな寂しそうな顔すんなって。帰したくなくなるだろ?とりあえず明日・明後日は出社すれば会えるんだし。週末予定がないならまた一緒にいよう、な?チョコ作ってやるから」

「ほんと?」

「あぁ。チョコつくって、チカに塗りたくってオレがチカを食べる」

「だからそれはどーかと。食べ物で遊んじゃいけません」

「冗談だよ。あ、でも航太には自慢するなよ。アイツ、ふてくされると結構面倒くさいぞ」

「い、言えるわけないじゃないですかっ」

「まあ、今はな。そのうちちゃんと公表しような」

「…はい」

「先シャワー浴びておいで。コーヒー入れといてやるから」

「そういえばすっかり忘れてました。ごめんなさい」

「いや、大丈夫だよ」

交代でシャワーを浴びて身支度をする。今日が週末だったらいいのにな。そうすればまだしゅーちゃんと一緒にいられるのに。でもあんまりワガママ言ったらしゅーちゃんだって困っちゃうだろうし。シャワーを浴びて出てきたしゅーちゃんと一緒にコーヒーを飲む。

「外出たら寒いんだろうな。風邪ひくなよ」

「うん。しゅーちゃんもぶりかえさないようにね」

「そうだな。もう勘弁だ。じゃぁ、行くか」

ホテルを出て手をつないで歩いてウチの前まで送ってもらう。

「明日、寝坊すんなよ」

「はい、じゃぁまた明日」

「あぁ。おやすみ」

「おやすみなさい」

*****************

週末までの平日は平穏無事に過ぎ、週末は約束通りしゅーちゃんの家でのんびりまったり、時々エッチしたりしながら過ごして。しゅーちゃんは私のために生チョコを作ってくれた。

そして、バレンタイン当日。

朝のミーティングは珍しく営業所のメンバー全員が顔を揃えた。ミョーな緊張感が漂う中、それぞれに用意しておいたチョコレートを配る。コータくんは手作りじゃないと落ち込んでいたけれど、それでもみんな喜んでくれた。

「で、異動の辞令が出た」

何もバレンタイン当日にそんな辞令発表してくれなくても、と思わないでもないけれど。
張り詰めた空気の中、みんながお互いの顔を見回してる。

「ウチの営業所からは異動が1名。鈴木っ」

視線がしゅーちゃんとコータくんに集中する。私は去年異動してきたばかりだから視線の対象外なのだろう。思わずしゅーちゃんの顔を見て、所長に視線を戻す。

「鈴木航太、××支社・△△支店営業一課への異動を命ずる、以上っ」

へ?コータくん?え?しゅーちゃんじゃないの?ざわつく営業所内。名前を呼ばれた本人が一番びっくりしてるんだろうけど。

「お、オレっすか?」

「あぁ。△△は、お前の地元だろ?」

「そ、そうですけどオレまだここに配属されて2年っすよ?」

「でも営業所勤務から支店の営業所一課じゃ栄転じゃないか、よかったな、航太」

「ま、マジっすか?どーしよ、オレこないだアパートの更新しちゃいましたよー」

「ほら、コレでも食って元気だせ」

しゅーちゃんが小さな袋に入った生チョコをコータくんに差し出す。なんだかんだいってもちゃんと作ってあげたんだ。

「修平さーん」

しゅーちゃんに抱きつこうとするコータくんをさらっと交わして笑いを誘う。

「所長、オレからも報告があるんですけどいいですか?」

「どうした?修平?」

な、何?報告って。笑いが一気に静まる。いつの間にかしゅーちゃんが私の隣に立っていた。

「私事で大変恐縮ですが、鈴木修平と鈴木知花は結婚します」

静まり返った営業所の中。私の手を握ると、ひとつ深呼吸したしゅーちゃんがそう言い放った。

「へ?」

「えぇっ?」

「ウソっ!」

「お前らいつからっ」

「修平さんっ抜けがけはずるいっす!」

もう何がなんだかわからないほどの騒ぎの中、しゅーちゃんが私を見て微笑む。耳元でそっと囁かれた。

「異動になったとしてもならなかったとしても今日宣言するって決めてたんだ」

「そ、そーゆーことはちゃんと事前に言っておいてくださいよ、びっくりするじゃないですかっ」

「事前に言っちゃったらサプライズじゃなくなっちゃうだろ?」

「そ、そーですけどっ」

びっくりしたら涙が出てきちゃった。

「あ、修平さんもうチカさん泣かした!っていうかオレの異動の話より盛り上がってるってひどくないっすかー?」

「航太の異動よりも修平とチカちゃんの結婚の方がめでたいもんなぁ」

「確かに」

「で、仕事はどうするんだ?正直今チカちゃんに辞められるのはウチの営業所としては大打撃なんだが」

所長の冷静な問いかけに、再び営業所が静まり返る。


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