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そんなこと言わないで
【同性愛♀ 官能小説】

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全一章-6

 ご主人や弥生さんの前だろうと、私自身恥ずかしがっている場合ではありませんでした。汚れた衣類やジーンズ、下着を脱いでゴミ袋に入れ、全裸のまま舞衣ちゃんを抱いて浴槽に運び、むずかる舞衣ちゃんを抱いたまま、泡風呂(バブルバス)に入りました。この泡風呂は、洗浄の残り湯に、私が書いたレシピを参考に弥生さんに準備してもらっていたのです。
 ここまでの3、4時間にも及ぶ私の奮闘ぶりに多少毒気を奪われて、抵抗の空しさが分かったのか、舞衣ちゃんは私の乳房の間で気持ちよさそうに湯に浸かってくれました。痩せ細ってあばら骨が透け、萎んだ風船のような舞衣ちゃんの乳房を洗っていると、私は、泣けて仕方ありませんでした。
 私が怖かったのは、女性の身体の複雑さでした。尿道や肛門、膣口から雑菌が入って内部を冒しているのではないかと、悩ましげなことを考える余裕もなく、私の指は舞衣ちゃんの股間を丁寧に洗っておりました。そうやって、舞衣ちゃんの全身を洗っている間、弥生さんは舞衣ちゃんの頭を湯船の外に出して髪のシャンプー、リンスできました。
 デッキチェアに舞衣ちゃんを寝かせ、シャワーをかけて全身の泡を洗い流している間、舞衣ちゃんの口を無理矢理こじあけ、歯磨きしようとしましたが、何かに付け一度の抵抗を見せるのす。ですから、顔にそのままシャワーをかけると、両手で顔を塞いだりしましたが、さすがに口で息をせざるを得ず、開いている隙に少し擦れたので、今度は口の中にシャワーを送ると、咳き込みながら吐き出しました。これは結構なウガイとなりました。ついでに私は、お湯の滴る小指を舞衣ちゃんの鼻の穴にねじ込み、かなり奥まで洗いました。舞衣ちゃんは咽せて涙ぐんでおりましたが、<あなたが抵抗するからよ>と、心の中でひとりごちながら、あとは、宥めるように鼻を摘んだり、やさしく顔を拭いてあげました。
 弥生さんはシャンプーの後、舞衣ちゃんの髪をタオルで拭いていましたが、そののろさに比べて、私の荒っぽいやり方に余程驚いたのか、目を見開いて呆然としている様子は、まるで格闘技を見る子供のようで、私の頬はつい弛んでしまいました。
 ようやく舞衣ちゃんを何重にもバスタオルでくるんでご主人を呼びました。ご主人がベッドまで運んでくれましたので、その間に私は自分の始末ができ、バスタオルを巻き付けて舞衣ちゃんの元へ。
 茹で上がった舞衣ちゃんの髪や身体を拭いていると、運んできたはいいが、さてどうしたものかと、ベッド脇でウロウロしているご主人に、
「あの・・・ちょっと出ててくださる?」と言って部屋の外に追い払い、消毒綿で舞衣ちゃんの股間と私の股間の洗浄をしました。舞衣ちゃんの花弁や中の粘膜、会陰に少しばかり爛れがありましたが、これから清潔にしている限り心配はなさそうでした。
 この、まるで疾風のような入浴の30分は、私自身初めての経験でしたが、我ながらよくやった、と褒めてやりたいほどの段取りの良さでした。

 介護用ベッドではなかったため、ご主人の力を借りて少しばかり上半身が起き上がれるよう、ベッドマットを板を使って支えられるようにしてもらいました。舞衣ちゃんは、整ったベッドで少し上半身が起き上がると、まだ、鼻をシクシクいじりながらも、顔に生気が蘇ってくるのが分かりました。
「リクライニングのベッドを探してきますよ」
 ご主人は、晴れ晴れとした顔で出かけていきました。弥生さんも、浴槽や廊下の掃除、使えるタオルの洗濯・乾燥、食事の用意、次から次に出てくるゴミ出し・・・と、私の行動に付いてまわる仕事の多さに、するべき仕事が見つかったせいか、顔を紅潮させて頑張っておりました。

 少し水を飲ませなければと、コップを舞衣ちゃんの唇に近付けましたが、舞衣ちゃんの手はコップを払い、床に飛びました。私は、弥生さんにもう一杯要求し、<そうするならこうよ>とばかり、今度は口に含んで舞衣ちゃんにいきなり口移しで与えようとしました。
 口を閉ざして頑なに受け付けてくれませんでしたが、私は2度3度と舞衣ちゃんに口づけをし、無理矢理吹き込むようにして流し込みました。見ようによっては妖しげな行為でした。弥生さんもびっくりされたでしょうが、私は、自分の性癖以外のところで夢中でした。
 一口、私の口から送られた水を飲んだ舞衣ちゃんは、2度目の口づけの水を素直に飲んだ後は、もう抵抗することなく、コップから貪るように飲み干したのです。


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