投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

睦子
【その他 官能小説】

睦子の最初へ 睦子 4 睦子 6 睦子の最後へ

第三章 エスコート-1

第三章 エスコート

翌日、休暇を終えた舞はモデルの仕事に出ていた。都内のスタジオでの撮影だが、昼夜を通して3日間の仕事だった。その間も休暇が続く俺は、睦子を俺が経営するホテルへ案内することにしていた。舞を仕事へと送り出した後、俺は睦子を車に乗せてホテルへと向かった。車の中で睦子は、舞の子供の頃の話しを楽しそうに話していた。
幼稚園の運動会で舞が転んだこと、小学校では絵のコンクールで睦子を描いて入選したこと、そして、舞がモデルになると言い出した時に反対したことなどを話していた。
ホテルでは、ホテル自慢のプールとエステを試し、メインダイニングでディナーを楽しむ予定だった。

プールサイドのデッキチェアで俺は睦子を待っていた。ボーイがウェルカムドリンクとデザートを運んでくる。俺は、睦子が座るチェアに日が当たらないようパラソルを調整していた。

その時、プールサイドに睦子が現れた。俺は、その姿に目を奪われた。大きめの帽子を被り、真っ白なワンピースの水着に身を包んだ睦子。それはスレンダーでありながらも、くびれたウエストが胸元とヒップのボリューム感を引き立てる、子供を生んだとは思えない完璧なプロポーションだった。俺を見つけた睦子が、弾けるような笑顔で手を振っている。俺は手を上げて睦子に応えた。

睦子はプールを気に入ったようだった。一人ではいやだと、俺の手を引いて水に入ると、子供のようにはしゃぎながら泳ぎ回っていた。俺たち二人は、泳いでは競争をし、潜ってはその距離を競ったりと、舞とでさえやらないような子供の遊びに興じていた。
そして、一通りの遊びに飽きた俺たちは、追いかけっこをはじめた。睦子は人魚のように泳ぎが上手く、なかなか捕まえられずにいた。

「賢治さん。私は、泳ぎは得意なのよ。もう、諦めなさい。」
「女性に負ける訳にはいかないな。捕まえてみせるよ。」
「無理よ、捕まらないわ!」

睦子は上機嫌ではしゃいでいる。俺は、絶対に捕まえると意気込んでいた。そして、睦子の一瞬の油断を突いて、睦子を捕まえた。

睦子の手首をしっかりと掴む、その手を睦子が振り払おうとする。ここで逃がしてはもうチャンスはないと俺は、睦子の手を引き、睦子の体を抱き締めた。

無意識の行動だった。腕の中で、睦子がハッとしたように俺を見つめている。

「こんなつもりじゃ・・・・」

俺が腕の力を緩めると、睦子は思わせぶりな笑みを浮べ、するりと腕を抜けていった。
腕には、睦子のやわらかな感触が残っていた。

「お遊びよ。気にしていないわ。」

睦子は、さらりとそう言うと、プールから上がりエステへと向かって行った。


睦子の最初へ 睦子 4 睦子 6 睦子の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前