第一章〜女騎士と王子〜-5
「ですわよね、こ〜んなにカチカチになったオチンポ‥‥射精したくてたまらないみたい」
暴発寸前のペニスを指先でつついたり、なぞったりと悪戯を繰り返しながらゆっくりキョウに覆い被さっていく。
そうして、向かい合う形を取ると身体を合わせ今度は自身の太ももで勃起したペニスを挟んで包む。
「王子のオチンポ、熱くてビクンビクンと脈打っていますわ」
だが、挟んだまま動かないレイナにしなやかでむっちりとした肉に包まれた快感とそれが解放されない焦燥に情けなく表情を歪ませるキョウ。
「イきたくてイきたくてたまらない、ってお顔ですわね」
そんな内心を見透かしながらも太ももを軽く擦り付けるだけに留めると
「私のお願いも聞いて下さいますか?」
「‥‥?」
レイナの目論見に検討もつかない怪訝そうなキョウには構わずレイナは垂れてくる長い銀髪を耳の裏へ掻きあげてキョウを見つめ。
「私を洗礼の儀のお供にして下さいまし」
相手のお願いにキョトンとするキョウだったが答えを急かすように動き出した太もものうねりにたまらず喘ぎ。
「レオ殿にはこんなことは出来ませんわ‥‥ですから」
ペニスを太ももに挟まれ夢心地で喘ぐキョウの耳元へ口を近付け甘く囁き。
「連れて行く、と‥‥イって下さいな」
「ま、また‥‥出る!」
耳から入り込んだ熱い吐息に身体を震わせるが射精の脈動を感じるとレイナは太ももをギュッと締め付ける。
鍛え上げられた大腿部に挟まれたペニスは精液吐き出す事叶わず真っ赤になりながら不満を訴えるようにヒクヒクと痙攣繰り返す。
「がっ‥‥!」
「イケませんわ、イって下さるまでは‥‥ふふ」
キョウは出口を失った精液という熱い欲望のマグマが身体の中で暴れ回る感覚に悶える。
「‥‥‥った」
「聞こえませんわ、大きい声でおっしゃっていただきませんと」
暗い欲望に翻弄されたキョウには選択の余地はなかった。
「一緒に‥‥イくから!連れてイく!‥‥だからっ」
「分かりましたわ、でしたらイかせて差し上げますわ」
パッと表情を明るくしたキョウの耳元で囁きを続けるレイナ。
「さあ、射精する時はイクと叫んで下さい‥‥私にイかされる事を心に刻みつけて下さいね」
激しくなった太ももの動きに放心状態でいるキョウには聞こえいなかったが言霊は深層心理に深く刻まれていく。