栄子 前編-6
俺は何かに追い立てられるように、栄子のスカートを捲りあげ、太股を撫で回した。
「……か、川瀬……くんっ……やめてっ……たら……」
さすがに恐怖を感じたのか、栄子が手足をバタつかせてもがき始めた。
普通ならば女がこんなふうに嫌がれば「俺が悪かった」「すまなかった」と反省し、解放してやるのかもしれない。
しかしこの時俺の頭をよぎったのは、このまま栄子を帰したらヤバイという打算的な考えだった。
自分のこの行為が先生の耳にでも入れば、騒ぎが大きくなって俺は母親にまで見捨てられるかもしれない。
この女を、あの時の麻理と同じように、快楽に屈服させなければ―――。
とっさにそう思った。
俺は再び栄子のスカートを捲りあげ、純白の下着を一気に引きずり下ろした。
「あっ……いやっ!ダメぇっ!」
「気持ちよくしてやるから黙れよ」
悲痛な抗議の叫びを無視して、俺は栄子の両脚を持ち上げた。
プンとアンモニアの匂いがして、つるりとした栄子の性器があらわになる。
まるで果物の桃そのもののような丸いヒップと、そこから前に向かって真っ直ぐ走る淫靡な亀裂。
その中央あたりからはピンク色の花弁が僅かにはみ出し、ぬらぬらとはしたなく染み出した愛液が、尻の穴までべったりと濡らしている。
「……すげぇ……」
俺はふっくらとした陰唇を左右に広げるように引っ張った。
ぴったりと閉じていた割れ目がにちゃりという湿った音と共に口を開き、中にたまっていた透明の液体が長い糸をひいて畳の上へつうっとしたたり落ちる。
「……あぁ……川瀬…くん……恥ずかしいっ……恥ずかしいよぅ……」
口ではそう言いながら、栄子はやはり激しい抵抗は見せない。
俺はどこをどうすればいいのかわらかないまま、粘液がたらたらと流れ出している亀裂の中央にむしゃぶりついた。
甘いようなしょっぱいような奇妙な味。
それ自体は特に美味だとは思わなかったが、女の股間を舐めているという自分自身の行為に、俺は痺れるような興奮を感じていた。
「あ、あ……あ、あぁっ!」
間違いなく、生まれて初めての刺激に栄子の身体がビクビクと跳ね上がる。
俺は何度も何度も執拗にその部分を舐め回し、出来る限り割れ目の奥深くへと舌を潜り込ませた。
「あぁっ……やぁっ……」
そうやって舐めているうちに、割れ目の上の部分にあるあの小さなぺニスのような部分がパンパンに勃起してくるのがわかった。
「すげぇ……エロい……小林のカラダ……」
俺は直接その部分を口に含むと、クチュクチュと舌先で刺激し始めた。
「ひっ!ひい……っ!やぁっ……いやっ!ダメっ……そ、そこ………」
明らかに今までとは違う激しい反応を見せる栄子。
―――――ここか?
コツをつかんだ俺は、休みなく舌を動かし続けた。
「いやあぁっ!あっ!あっ!……ダメえぇ……」
栄子があの時の麻理のように変貌していくのがわかる。
本当に
女のカラダは
玩具みたいだ―――。
俺はこの時、純粋にそう思っていた。