投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ひとしずくの排卵
【その他 官能小説】

ひとしずくの排卵の最初へ ひとしずくの排卵 15 ひとしずくの排卵 17 ひとしずくの排卵の最後へ

-1

 仕方なくスカートを裏返しにして、恥部を手で覆った。
 そんな春子の目の前で、男のいちもつはどんどんふくれ上がっていく。

「やりなさい」と男が急かす。
 春子は悔しい顔をするだけで、まだ動こうとはしない。

「俺が犯してやってもいいんだよ?」

 この人ならやりかねないと思い、春子は首でいやいやをした。
 そしてあきらめた表情で股をさぐりはじめる。

 男のほうも自らの竿を握ってしごいていた。
 犯されるよりはましだという思いが、春子の背中に負ぶさっていた。
 手指が膣をぐちゃぐちゃにしていたのだ。

 いたずらに動きまわる指の行方が自分でも読めないでいる。

愛らしい女学生のオナニー。
これ以上のご馳走はほかにはない──。

 男の目の色が変わった。
 さらに春子の目の色までもが微かに変わっていた。
 互いの醜い部分をさらけ出し、一方では陰茎が腫れ上がり、一方では陰唇が花開いている。

 年の差を考えれば異常ではあるが、春子は男に命じられるまま、糸瓜を膣に逆立てていった。
 男の性欲が満たされるのを待つしかないのだ。

 自慰行為に身悶える少女の姿を目に焼きつけて、男は膝をがくがくと崩していく。
 そして気味の悪い声を吹き出し、春子に向かって射精した。

 手に、服に、髪に、白くまとわりつきながら春子を汚していく。
 そんな仕打ちを受けていながら、春子は手を休めようとはしない。
 気持ちがどこかに逝ってしまいそうで逝けない、まるで水に浮かんでいるみたいな気分だった。
 それにつけても男の回復は早かった。

「素晴らしい娘だ」

 そう言って春子を押し倒し、徹底的に犯してしまおうと狙いを定める。
 春子にはもう男を拒絶するだけの力がなかった。
 全身が火照り、正常な判断ができなくなっていた。

お父さん、ごめんなさい。
もうだめかもしれない──。

 春子を見下ろす二つの眼球の鋭さといったら、それは肉食の獣を思わせるほど黒光りしていた。
 くるものは受け入れるしかない、春子がそうやってあきらめたときだった。

 ちぇっ、と舌打ちする声が聞こえて、男が離れていったのだ。
 遠くのほうから人の話し声と足音が聞こえてくる。
 それはだんだんとこちらに近づいてくるようだ。
 町内パトロール中の地元消防団の一行が、この辺りを巡回しにやって来たのだった。

「また来るよ」

 男は台詞を吐き捨てた。
 しかし何事かを思い出した顔をすると、「今日あったことは誰にも言わないほうがいい。言えば春ちゃんが女々いじりをしていたことが、町中に広まることになる」と釘をさした。

 生け垣の向こうで男と消防団がすれ違いざまに一言交わすのを、春子は黙って見送った。
 あれだけのことをされていながら、涙が出てこなかった。
 どこかに感情を忘れてきてしまったのだろうかと、表情一つ変えずに着衣の乱れを手で払う。

 変色してぐったりと横たわる糸瓜だけが、猥褻な姿を見せていた。


ひとしずくの排卵の最初へ ひとしずくの排卵 15 ひとしずくの排卵 17 ひとしずくの排卵の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前