パワハラ上司 VS 新型うつ新人
その他リレー小説 -
コメディ
書き出し
「佐藤ぉーっ!!!」
鈴木主任の金切り声が事務所内に響き渡る。いつもの事だ。
「は…はいっ!!」
「何だこの書類は!?これは外部文書だから様式が違うと何度言ったら解るんだぁ!?」
「す…すいませんでしたぁ!!すぐ作り直します!」
俺は大きな声で、かつ嫌味っぽくならないように気を付けながら謝罪の言葉を口にして頭を下げる。主任の言葉が以前と矛盾しているという事を承知の上でである。この人にはこう対応するしか無いのだ。この事務所に入ったばかりの頃の俺なら「いや、でも主任、前回はこうしろって言ったじゃないですか」と馬鹿正直に反論して更なる怒りを買ったであろうが、俺もだいぶこの人の扱いを心得てきたという事だ…。
結局彼自身、書類の様式なんて本当はどうでも良くて、ただ腹の虫の居所が悪くて、その憂さ晴らしに部下である俺に当たり散らしているだけなんだから、そんなもんにまともに付き合ってたら馬鹿を見るだけだ。
鈴木主任の金切り声が事務所内に響き渡る。いつもの事だ。
「は…はいっ!!」
「何だこの書類は!?これは外部文書だから様式が違うと何度言ったら解るんだぁ!?」
「す…すいませんでしたぁ!!すぐ作り直します!」
俺は大きな声で、かつ嫌味っぽくならないように気を付けながら謝罪の言葉を口にして頭を下げる。主任の言葉が以前と矛盾しているという事を承知の上でである。この人にはこう対応するしか無いのだ。この事務所に入ったばかりの頃の俺なら「いや、でも主任、前回はこうしろって言ったじゃないですか」と馬鹿正直に反論して更なる怒りを買ったであろうが、俺もだいぶこの人の扱いを心得てきたという事だ…。
結局彼自身、書類の様式なんて本当はどうでも良くて、ただ腹の虫の居所が悪くて、その憂さ晴らしに部下である俺に当たり散らしているだけなんだから、そんなもんにまともに付き合ってたら馬鹿を見るだけだ。