ロイ――新世界を刻む者
官能リレー小説 -
ファンタジー系
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書き出し
クーックーックーッ……
海鳥の群れが目の前を横切っていき、遥か遠くの水面へと着水していった。
これほどの数の海鳥がいるということは陸地が近いのだろう。
しかし、同じ種族なのだろうが、自分の見知った海鳥とは少し、身体の大きさや羽の紋様が違っている。
――まぁ、生き物については門外漢だけど。
そう、胸中でそっと呟くとロイは右手で首を絞めるように握ったいたラム酒の瓶を口元に持っていくと傾けた。
サトウキビを蒸留した独特の香りと酒気が口を、喉を、食道を駆け抜けていった。
「ふぅ……」