冒険者の青年ラルクは遭難したダンジョンの中で石像に変えられた女と出会う。
それは特殊な性癖のもと造られたダンジョンを攻略する為のカギとなる。
女にとって死ぬより酷い仕打ちが待ち受けるダンジョンをラルクは女を利用し攻略する。

　主人公　
◆ラルク・グレーシェル
冒険者、一攫千金を夢見てダンジョンに潜る。

◆サニア・テルミット
かつて存在した王国の女騎士、王国滅亡時姫の脱出を任されるも敵の罠に嵌り石化させられる。
男にいやらしい目で見られるのが嫌いで、雌として魅力的な自分の身体も嫌いだった。
◆ティルファー・バハルート
かつて存在した王国の姫、サニアと共に脱出するが同じく敵の罠に嵌り…
素敵な王子と結婚し国を繁栄させるのが夢だった。

ヒューーーン

ビターン！

「ぐえーぇ！！」

『冒険者　ラルク・グレーシェル　は　落とし穴に落ち死んでしまった』

ラルクの冒険者　完



「まだ死んでねぇー！！」
俺は痛む身体を無理やり起こすと、雑に殺そうとしていた天の声に猛抗議する。
『チッ…』
くそ、舌打ちしやがったぞ。
「まあいいや…ここはどこだ？」
まったく知らない階層に落とされてしまったようで、辺りには人影は見えず俺の独り言だけが響いた。
「とりあえず状況を整理するか」
俺はこうなってしまった経緯を思い出す。

この世界には大昔に神や悪魔が作ったダンジョンがそこら中に存在した。