同期入社した山城和樹と五十嵐涼子、両思いなのに素直になれない恋心…。
「お嬢様」と「一般家庭の息子」の恋の行方は？

山城和樹(やましろ かずき)
財閥系化学メーカー情報システム部 内部統括グループ係長。32歳。埼玉県さいたま市浦和区出身。血液型A型。
身長185cm体重70kg。容姿よし、頭よし、性格よしだが恋に奥手で鈍感。

五十嵐涼子(いがらし りょうこ)
財閥系化学メーカー統括管理部 人事教育グループ課長。32歳。神奈川県横浜市中区出身。血液型A型。
身長170cm体重50kg。財閥の会長を父に持つ、日仏ハーフのお嬢様。容姿よし、頭よし、性格よしだが、恋愛には奥手。

上條篤志(かみじょう あつし)
財閥系化学メーカーケミカル・ヘルスケア事業部 機能性食品グループ所属。32歳。千葉県柏市出身。血液型O型。
身長167cm体重68kg。身長が低いことにコンプレックスを持っているが、無類の女好き。

辰巳裕司(たつみ ひろし)
財閥系化学メーカーケミカル・ヘルスケア事業部 資材グループ
第一グループリーダー。32歳。北海道札幌市白石区出身、埼玉県さいたま市大宮区育ち。血液型B型。
身長170cm体重65kg。和樹の高校時代からの友人。お調子者。

小早川真由(こばやかわ まゆ)
財閥系化学メーカーケミカル・ヘルスケア事業部 化粧品ユニット所属　身長158cm体重50kg。33歳。愛知県名古屋市瑞穂区出身。血液型AB型。同期生の中でも涼子とは比較的仲が良い。男子からも気軽に声をかけられるタイプ。

●和樹も涼子も、なかなか「自分の恋心」に素直になれないところがあります。
●真由は男好き、篤志は女好きで、かなりあぶない恋も経験しています。

●因みに。何故か食べ物の話が多いかもしれません。(飲食のシーン)
●基本的に自由に書いていただいて問題ないですが、唐突すぎるのや主要登場人物以外が出すぎるのは、控えていただけると幸いです。

花粉の鬱陶しさも過ぎ去り、麗らかな陽気が辺りを包む頃。昼下がりの皇居のお堀端にそびえるビルのカフェテラス“セラヴィ”で、妙齢の男女がなにやらと話していた。
「山城。久しぶりよね…」
「ああ…。俺、五十嵐とランチするのって落ち着くな…」
「ウフフ、ありがと。山城…」

山城和樹と五十嵐涼子は、ともに大卒後財閥系化学メーカーに入社して10年経った32歳。和樹も涼子も、お互いを異性として見ておらず、“気の合う仲の良い同期”として見ていた。