PiPi's World 投稿小説
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No557-02/25 17:43
女/こな
N901iC-rExwLtto
また、春が来る

命芽吹く季節には
涙雨も恵みなる

だから
すぐに拭わなくても
心の奥に
すっとしみ込み
ほら
新しい
僕の芽吹き

旅立ちの
準備も万全

あ、空を見て

飛行機雲だ
No556-02/25 00:06
女/稍(やや)
SN25-3s8.HYFx
『卒業』

缶ジュースを飲んで
建設中のトヨタ・ビルを眺めて
君が隣で
ブルーベリー・ベーグルを囓る

一人で二月の空を眺めながら
僕は八月の君に想いを馳せる

偶然に会うことはもう出来ない
予定を決める僕達の逢瀬

予定を決めたら必ず会える
これからの僕達が手にした
約束された安心
No555-02/24 21:41
男/戒狷
SH251iS-j5RuOICn
君に会うと
僕の心に
君だけの席が
綺麗なまま
残っている事を
実感する

これがもし
愛というものならば
それはとても
清くて美しい
心の在り方

そして
ひどく解りやすい
愛の形

だけど
君と僕には
繋がる事のない
明確な理由が
存在していて

僕等は
生まれてから
ずっとこの命題に
頭を悩ませてる

止められない衝動が
強くなると
距離を取り

そしてまた
引き寄せられる

月の満ち欠けに
呼応する
潮の満ち干きの様に

美しく照らされた
君の席は

いつまでも
なによりも
綺麗なまま
No554-02/24 14:27
女/木蓮
P902i-3eLWE.NG

何も
見えない
聞こえない

瞳を
閉じても
開けても

どこまでも暗闇で

この体も
全て
黒いものに覆われて行く

君には僕が見えますか?

恐いんだ

いつか
君も僕が見えなくなるかもしれない

だから

今だけ
少しだけ

君に触れさせて
No553-02/24 13:13
男/賢
P901i-oDey9rh2
その目に見えるものだけが
信じられると言ってたね

間違いだと気付いたと
少しあとに言ったね

目に見えないものこそが
大切なんだと今は言うね

目に見えることなんて
どうでもいいよとも言うね


いつになるかな
今度の間違いに
君が気付くのは
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