PiPi's World 投稿小説
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No585-03/04 18:50
女/木蓮
P902i-3eLWE.NG

暗闇の中
目の前では
ロウソクの炎が
揺らめく

例えば
これらを一気に
吹き消すことができたら
願いが叶うとか

見上げた夜空に瞬く星々
その流れ落ちる
ひと欠片の輝きが
落ちるまでに
願い事を三度唱えられたなら
その願いが叶うだとか


全て試したけれども


結局は


願い事なんて
叶うものじゃなく
叶えるものなんだ


そんな事わかってる
わかってるさ


でも時々
試してみたくなるんだ


可笑しいかな
No583-03/03 22:38
男/怠星
KCU1-K9bF6Kxt
君を待つ時間は長くて
君と居る時間は短くて

キスをするまでの時間は長くて
キスした時間は短くて

時を操るは人の心か神の意思か

時を操るは僕の心か君の心か
No582-03/03 19:31
男/naoki
N901iS-g43XEO5u
モノクロの世界に
生きる僕の

心に灯った
小さな炎

貴方は吹き消すことが
できますか?
No581-03/03 18:42
男/マコト
F901iC-U8KUhpGc
言葉を
研ぎ澄ませることに
必死になって

いつのまにか
ナイフよりも
切れ味のいい
凶器にしていた

人の痛みなんか
知る術もないから
口から出るに任せて
人を傷つけていた


今なら
少しだけだけど
わかるよ
人の痛みが

もう言葉を研ぐことを
やめたから


気付いたんだ
言葉は磨けば
何よりも綺麗になれるってことに
No580-03/02 12:10
女/稍(やや)
SN25-3s8.HYFx
『君の余韻』

藍色の箸の先端に残る
カレーうどんの黄色
洗っても洗っても
落ちてくれやしない

チョップスティックは
お気に入りの
君に貰った旅行土産

本当にいつまで
くっついているつもりなの?

溜め息と共にダスト・ボックスへ


大丈夫
次はもっと素敵な
紅い漆の箸にするんだ
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