PiPi's World 投稿小説
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No674-04/10 02:27
男/delta
PC-rMUYoDkE
「firefly」

漆黒を抜ける青白い炎
それは幻想の誘惑者
静かなる夜を照らす
そこは夢幻の世界

己の命と引き換えに
みなの視線を独り占め
彼が得られるステージライトは
数日間の期限付き
その一瞬の為に生まれ
その光を、僕らは決して忘れることは無い
それは、まさに命の輝き

――― firefly
燃えながら飛ぶその姿は
永久(とわ)に我らの道しるべ
一瞬に賭けるその命は
我らが目指す美しさ
No673-04/09 08:47
女/夕貴
PC-vqvvjM81

風がきついから景色がきれい

こんなときは

私の心までが透き通った気がするの


髪もみだれない おだやかな日は

心までがおだやかになり

無心になれる気がするの


冷静になれる日はくるのかな

空をとべる日はくるのかな

感情をおさえられる時がきたなら

私はどうなるのかな


そんな日が来ることを夢見て

そして また

来ないことも夢見てる


今日
No672-04/07 23:31
女/音藤 紫
P902i-KwZQk5BB
髪は金色に

爪には
黒のマニキュア

全身真っ黒の服を纏い

銀色のナイフを持って

君は僕の前からいなくなった。



ねぇ
心に色は残ってる?

君の心の中まで
真っ黒に染めてしまった僕を
君は許さなくていいから



いっその事
そのナイフで
突き刺してくれれば良い

跡形なく
バラバラにしてくれよ
No671-04/07 21:28
男/マコト
F901iC-U8KUhpGc
転んでしまった
何に躓いたのかも
わからない

起き上がれないくらいの
痛みなんてないけど
なんだかどうでもよくなって
その気力も湧かないや

僕らは転んでも
立ち上がらなくてもいいんだ
立ち上がって
またつらい現実を見るより
寝転がって空でも見ていたほうが
ずっと楽だから

すぐそこに
そういう逃げ道があるんだよね
入るのは簡単な道が
真っ直ぐ下に延びてるんだよね
堕ちていくための道が
No670-04/07 19:41
男/賢
P901i-oDey9rh2
傷ひとつない弱い手で
恐る恐る探る明日

結局何も見えてこない

臆病な白い前歯で
恐る恐るかじる果実

結局味も分からない


傷をつければあるいは
汚してしまえばあるいは

見えるかも
分かるかも

でも結局

見えたのは身勝手な妄想
分かったのは不謹慎な酸味
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