PiPi's World 投稿小説
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No302-01/29 00:29
男/戒狷
SH251iS-j5RuOICn
『居場所』

雪が降る
夜空の黒を掻き消すような
白くて柔らかな雪が降る

積もった雪は街のざわめきをも吸い取って

静かな闇を作り出す

仕事と人の波に揉まれて

僕が誰だかわからなくなって

ふらついた足取りで
闇の中へ溶け込むと

不思議と闇が温かく

居心地がよくて前を向く

真っ白な雪が月の光りを反射して

冷光が幻想の世界を作り出す

僕はしばらく足を止め

光と闇に居場所を見つける

昨日までと少し変わって見えた雪道と

自分を認める勇気を

寒さに凍えた大地に見つけた
No301-01/29 00:11
?/悠
F900i-1dAQtBmq
思いを口にした瞬間
言葉は色を失って
意味を持たない音になる
臆病な私は
傷つくのが恐くて
無意味な音の その裏の
思いに 気付かないふりをした
No300-01/28 23:55
女/音藤 紫
P902i-tTEW8T90
僕は言った

君が好きだ
君を幸せにするって

君は言った

私もあなたが好き
だけど私じゃあなたを幸せにしてあげられないって


どうして?

僕は君と一緒に居るだけで幸せだよ?

幸せって何ですか
一緒に居るだけで感じる幸せじゃ駄目なんですか

ねぇ
君が言う幸せって何?



僕には
君を幸せにしてあげる自信があるのに

何が足りないんですか
No299-01/28 23:25
男/戦人
D901i-Ap5NVC11
たった一つの願事

もしも生まれ変わりがあるのなら

どうか来世で幸せに

その為に僕が苦しむ事になるとしても

喜んで苦しみを背負おう

君の幸せ…僕が叶える事の出来なかった僕の願
No298-01/28 22:20
男/怠星
KCU1-K9bF6Kxt
夜空を見上げてふと思う
僕は君の流れ星になれたのだろうか?
君が何度も呟いた願いを叶えられたのだろうか?

一人になりたくない

ただ、それだけの君の願い…
表面上は一緒にいた
でも、心はどうだっただろう?
僕は一緒のつもりだった
でも、君は?

僕にとって君は流れ星だった
僕の願いを…
僕を幸せにしてくれた
そして、すぐに消えてしまった…

夜空を見ると君を思い出す
僕の流れ星だった…
君を…
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