PiPi's World 投稿小説
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No695-2011/11/14 15:50
女/桜井
SH3J-5ys4E6s0
誰かの事情、だからの行動、それを見るだれかの感情、しらずの発言、知ったかぶり、不幸なふり、自分ごっこ、感動の共有の強要、同情と優しさの自意識、個人、対人、あなたとわたし、無価値な細胞の集合体、一点の世界、いらないもの、正義という傲慢、同じだけ不気味なシニカルとセンチメンタル、

『あるべきわたし』

世界はとてもすばらしい。わたしは人間でないものとして、この世界にありたかった。そんな考えすら、きもちわるい。

おうちにかえりたい。
おうちにかえりたい。
No694-2011/11/03 21:21
男/フロムポスト
HI3G-haItw0ri
雨にも負けて
風にも負けて
それでもどうにか火種は残り

雨にも負けて
風にも負けて
それでもどうにか冷え切らず

雨にも負けて
風にも負けて
それでもどうにか己であり

雨にも負けて
風にも負けて
それでもなんとかまともであった

雨って本当に止むのですか
風って本当に止まるのですか
誰に頼めば止まるんですか

雨にも負けて
風にも負けて
逃げて、逃げて、逃げてきました

ただただ、そこに居たくなかったんです
だから逃げてきたんです
でも、もう、どこにも行き場所が

雨にも負けて
風にも負けて

雨にも負けて
風にも負けて
No693-2011/10/22 18:46
男/官能小説家
PC-Iags7xVM
古城にて

今は誰もいないこの跡 
誰も来ない 泥にまみれた 名も無きこの城跡
こけが生え カビ臭い 古き庭に立つ

どこまでも高く 天まで伸びきった樹木と 生い茂った雑草
高くそびえ 今にも崩れそうな 天守閣の闇

上から見下ろすその威圧感に 思わず身がすくむ そのとき
キラリと光る遮光は 城主の威圧か 怨念の閃きか
妖しげな音は 悲しみの叫びか 怒りの雄叫びか


今は誰もいないこの跡
誰も住まない 闇にまぎれた 名も無きこの古城
ただ生きるのは 名も無き 生き物たち

耳を澄ませば 聞こえてくる 峻烈な武者の声 
馬のいななき 駆け抜ける足軽 そのざわめきと足音
すさぶ荒風は 切られた武士の断末魔か 怨念か
鈍い腹切りの音 もしや首打つ刃の冴えた音か

垣間見る 武士の蒼い顔 感じる息遣い
髪を束ね 凛々しいその顔 凛としたその眼差し
寂しげなその眼は なにを感じ なにを思ふか

どこからか吹く風の生臭さ 匂ってくる血の臭い
それさえも愛おしい


古城を振り向くとき 寂しさと懐かしさ
そこには サムライたちがいた
No692-2011/10/20 21:39
女/商法穂
PC-Sa2fdWbP
「もう二度と会わない」

なんて、小学生の絶交じゃあるまいし

最初で最後の約束がそれなんて、あんまりだ

あなたが好きなのに
あなたも好きなのに

私があなたを選んだらあなたは私を許さなかったくせに

「もう二度と会わない」

その約束が

平和な私に今日もあなたを思い出させる

「もう二度と会わない」

会えないわけじゃないけれど

「もう二度と会わない」

会いたいよ 誰よりも

「もう二度と会わない」

会うと辛くなるから

「もう二度と会わない」

激情を抑える自信がない

「もう二度と会わない」

諦めきれなくなるから

「もう二度と会えない」

それでも 愛してる
No690-2011/10/18 00:06
女/桜井
SH3J-5ys4E6s0

好きか嫌いかじゃいえないよ

私はそんなに簡単じゃないし
きみはそんなに単純じゃない

だからどきどき心底嫌かと思えば
頭からつまさきまで愛しくて仕方がなかったり

顔も見たくないって日もあれば
なにをおいても会いに行きたい日もあって

だからきみに永遠は誓えない
だからってきみにさよならもできやしない

好きだけど、嫌いだよ
嫌いだけど、好きなんだ



これが私の
私からきみへの

いちばん正直な愛の告白



≫≫≫≫
最近あんまりだれも書かないんですね……さみしいな……(゜∇゜)
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