PiPi's World 投稿小説
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No879-07/20 23:23
?/公羽(Akeha)
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「壁を越える事は容易ではない。
その壁が厚く、高いものであれば尚の事だ。
それでも、やると言うか? お前は!」
「今更、何を言い出すのかと思えば。
そんな事、始めから覚悟の上だろう。
それとも、ここへ来て臆したか! 直嗣!」

「腹。 か」
「なぜそれを!」
「先程の様な無様な太刀筋を見せて置いて、何も気付かない道理がないであろう!
人を見くびるのも大概にしろ!」
「くっ!」

「お前は無事に逃げ仰せるよう、俺が戻って来るまで、ここで退路を守れ。
信長の首級は、俺が盗って来る!」
「……無理だけは、するなよ。 直嗣。
お前が戻るまで、死んでもここを動くつもりはないからな!
一日たって戻らなければ、腹の子諸共に、追い腹を切る!
世継ぎを残したいと望むのであれば、肝に銘じてそう思いおれ!」

「……承知した。
必ず戻る事、約定しよう。
何があろうとも、卯月との約定は違えぬと」
「必ずだぞ」


『必ず』
No878-07/20 15:33
女/橘まき
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 鏡の中、遠くに映る彼の後ろ姿。
 親指を当てるとあっけなくその姿は消えた。
 なのになぜだろう。単なる影と平面に過ぎないのに、当てた指の腹がじくじくと疼いてくる。
 たかが鏡の世界でも、私はあの人を消すことはできないのか。
 湧き上がるのは嘲笑。それは表面に現れる前に、無気力の壁に砕け散った。


『壁』で。
No877-07/18 06:51
男/TALE
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>875より

約束しよう、が嘘つきの句。
二の句も継げず呆れ返る。
「嘘つかねぇ」
なんて何度目?始めから言わなきゃ良いのにね。
騙す交わす言葉の羅列…だから私も嘘で返す。
「信じてる」
ぬかるんでいく心の傷。
いつ、終わるの因果律?
絶えず頭上に疑問符。
ごまかすキス繰り返す。言い聞かせていく、これが最後のミステイク。
ハッキリしない大人の事情、会えない理由にしておこう。

それが私のクーデター。気付けば彼旅立ってた。
涙より恨み先走っては、天に愚痴口走ってた。


目の端に見える亡霊、頭に響く彼の声。
『ホントの嘘つきは君の方』
そうよ。
貴方の努力は認めるよ。
でも、生きるの辞めると聞いてない。
後悔してももう遅い。
透けてる彼が送る殺意。


ふと眺める洗面台、音もなく近づく目があざ笑い…影が持つ鋼の刃、彼が映る鏡の中。



>お次は『鏡の中』でお願いします。
rhymeとホラーは背伸びしすぎた…色々ダメダメですが大目に見てやって下さい。
No875-07/16 18:53
男/セルヴォ
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発動する内容とは、「この文書を見て3日後に自殺する」と言うものだ。
アポトーシスと呼ばれる現象を知っているかね?簡単に言えば、個体がより良い状態を保つ為に行われる細胞の自殺の事だ。
つまり、この星にとって君達は邪魔な存在と言うことだ。故に消えてもらう。
さらばだ地球人達よ。君達の後は我々が責任持って引き継ぐことを約束しよう。
このような未来が訪れる事が無いよう出来る限りの事はしたいものですね……。
次は「約束しよう」から
No874-07/15 02:13
男/白いフクロウ
812SH-OtmwnKgP
 君達程度が知性的動物とは笑止。知性的である生命体が何故に理性的思考に矛盾した行動を行うのだ。我々に無意味で無価値な行動は存在し得ない。ましてや不利益な行動などある道理が無い。断定しよう。生命体として優れているのは我々だ。則ちこの惑星の生物の頂点に立つ可きも我々ということになる。君達人類ではなくね。しかし君達にも、我々が見習う可き点が全くの皆無だということはない。我々には生物的利益を純粋に追求していくことが可能\\\だ。当然あらゆる情報から生物的利益を探索する。君達の生物的活動から我々が学ぶ点は一つ、大幅な環境改革行動だ。これほどまでに自らの繁殖を目的に環境を改革した生命体はあまり多くはない。我々は君達のこの種族繁栄の手段を模倣させて戴くこととする。そのために邪魔な生命体は君達人類だ。ところで君は覚えているかい。我々は無意味な行動を行わないと私が述べたことを。つまり君にこの文章を見せたことにも意味がある。この文章には、漢字と、句読点の位置を利用したサブリミナルが忍ばせてあり、それにより君達の無意識に、ある命令を与えた、のだ。それは、読み終わ、った瞬間、に発動、する。



『発動』
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