PiPi's World 投稿小説
[書く|編集|削除|古順]
[戻る|前頁|次頁]

No556-02/10 20:37
匿名(KC3A)
欲望が心を渦巻き
私は貴方を飲み込む

それは濃厚
それは甘く
それは快楽

ただ今という瞬間に浸る

それは無謀
それは若さ
それは弱さ

いつか見た夢は
崩れさり

いつか見た希望は
苦悩と苦痛の中に

貴方をなくした私は

夢や希望さえ持たず
ただ佇むのみ

私は何処にもいなくなった
No555-02/05 01:46
cs(705P)
ペシャンコな自尊心が
必死に首をもたげて
前を見据えようとする

夢でも
目標でもなく

もう
手の中に入ろうとしているのに

わざと指を広げて落とそうとする羞恥心は捨てるべし

掴みとれ!

栄光じゃなくても

それはずっと君が望んでいたもの

踏ん張る力を
踏み出す勇気を

今こそ
今こそ
No554-02/04 03:34
ソロ(P904i)
子供心は
白い冬空
美しい

大人心は
白い寒空
憎らしい

天使が空から
舞い降りる

降りた天使を
掻き退かす

子供は風の子
たくましく

付き合わされて
風邪ひいて

積もれば心を
踊らせて

交通規制に
踊らされ

待ち遠しかった冬景色

春が恋しい冬景色
No553-01/28 12:19
コルト(V903SH)
空はとても青くて
雲はとても白かった

アスファルトはまだ冷たくて
蝸牛が這っていた


眼下に拡がる醜い世界は
今日も活発に動いていて

そんな世界を
天から見つめてみたかった


だから


熱を帯び始めたアスファルトを蹴って

この青空に磔になりたくて
No552-01/24 00:05
賢(P901i)
冷たく澄んだ黒

古い光が届く

遠く遠く
互いに気付かない出会い

それでもこの夜に

僕の瞳を貫く光は
偽物じゃない
確かな温度を持っていた火

心に咲くささやかな火花は
それの反映なのか
意志の震えなのか

しじまに問う
しじまが問う

返答のない会話
互いに気付かない出会い
<戻る|前頁|次頁>