PiPi's World 投稿小説
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No628-2009/11/03 15:24
荒廃(SN3J)
Re.D

まあそんな暗い顔すんな
あんたにとっての絶望は
そんなに小さなモノなのか?

俺は知ってる
何故俺が生きているのか
俺は知ってる
意味は後付け
向こうから来る

まあそんな暗い顔すんな
今アンタがやるべき事は
見つける前に準備する事さ

俺は知ってる
諦める事で何かを知った気分になる
でもきっとそれは
間違いだぜ
忘れちゃえよ

変わることは
失う事でなく
何かを手に入れる事なのだと
思えないのは
俺達が盲目だからさ

夜は終りだ
No627-2009/11/02 22:29
デルタ(PC)
終わりなんて
みんな感じてる
つまらないなんて
誰もが思ってる

生きる意味なんて
きっと無いんだって
死なないから
明日も息をするんだって

そんな事を今更

だけど
口にはするな

言葉にすれば
きっと僕らは飲まれてしまう

絶望の淵は
薄暗くワラッテイル

ひどく歪つなこの世界の
歪つでない側面だけ見て
生きを澄ますんだ

そうすれば絶望は僕らを赦してくれる
No626-2009/11/01 15:36
荒廃(SN3J)
テッテケッテ
テケテケテッテ

スーパーマンがやってきた
足は誰よりも早いぜ
アトラクションも何のその

殴られたって効かないぜ

テッテケッテ
テケテケテッテ

俺がお前のスーパーマン

お前より数段上の力で

大事なおまえを守りぬく

テッテケッテ
テケテケテッテ

テッテケッテ
テケテケテッテ

だってお前はそう信じてる

だから俺はスーパーマンになる

俺がつまらない人間の一員だって
お前が気付くその日まで

俺はお前のスーパーマン
俺はお前のスーパーマン

テッテケッテ
テケテケテッテ

テッテケッテ
テケテケテッテ
No625-2009/09/25 15:28
荒廃(SN3J)
完璧な悪人がやって来て
僕の娘の後頭部に銃口を押し付ける

彼は僕に問う
「さあ今君は何を望む?」

完璧な悪人は
完璧な殺意を持っていて
僕は震える
怖くて
ひょっとしたら
泣いているのかも

でも完璧な悪人が引き金を引く前に

僕は僕の命を守る事を諦め
僕は僕の未来を諦め
僕の愛する娘の命を守らなくてはと
その祈りに全神経を集中させる

祈りは愛に似ている
祈りは愛に似ている
完璧な悪人は
僕の背後に立ち
銃口を僕の後頭部に押し付ける

彼は僕に問う
「それが君の答えなんだね?」

でもそれは違う
それは僕の答えではなく
この世の真理
僕の中に潜む神様の意思
それはつまり神意
No624-2009/09/24 18:43
リラ(F704i)
いつのまにか
言葉が増えている
いつのまにか
知らない歌を歌ってる

いつのまにか
角切りかぼちゃをちゃんと食べる
いつのまにか
喜怒哀楽がはっきりしている


わたしには瞬きの間に終わるいちにちを
存分に吸収して育つものども


時間はきちんと仕事をする
いちにちが長くても
いちにちが短くても

わたしは
初めて夢をみて二十年
二十年かけて此処まで
寄り道しながらやっと此処まで

此の子等が手を離れるまで二十年
あと二十年
もっとかも知れない
足りない時間を継ぎ接ぎしながら
それでもぶれない視点を持ちたいと願うことは
きっと悪い事じゃあない


遠くを目指す親の背中は
せめて吾子のために真っ直ぐでありたい
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