[
書く|
編集|
削除|
古順]
[
戻る|
前頁|
次頁]
No648-2010/01/28 20:44
十(F02A)
まわる羽根に断ち切られながら
流れて冬の風に溶け舞い散る
此の煙にいのちを重ねた
そんなきみは
時間の大きな手で運ばれて
もうすぐ扉の前に立つ
試されるのは
運
あとの全ては
其の掌に
少しばかりの別れと出会いがあって
断ち切られても何処かでまた繋がって
ぼくらが煙だとするなら
星でも見上げて息をして
まわる羽根を潜るだけ
幸運を
祈るよ
あとの全ては
きみが持ってる
No647-2010/01/23 11:33
デルタ(PC)
気付いたら終わってる
そんなもんだ
未来に期待して
想いは肥大して
気付いたら終わってる
だから人生なんて
そんなもんなんだ
過去から繋がる現在だから
瞬間の連鎖が未来だから
劇的な変化なんてあるはずないのに
今日は昨日の繰り返し
明日は今日の延長線
だから遥か先の僕だって線で結べる場所にいる
望むのが間違いだ
知っている
知っているのに
それでも、僕らは
それでも、僕らは
No646-2010/01/21 11:35
十(F02A)
だから言ったろう
ぼくは其処には居ないんだ
指をすり抜ける言葉と時間は
捕まることなく藍に溶ける
どんなにノックされても
消したいラインが消えないから
不感症の鎧はからっぽ
雨でも降ればいいのに
何度も言ったろう
ぼくは其処には居ないんだ
きみはグラスボートに揺られて
海底の遺跡を眺めてる
そう
あの海
溶けたいほどに澄んだ海
なにかの騎士の真似して
二度と浮かばないように
此の鎧着たまま馬を駆って
遺跡に辿り着いたんだ
だから言ったろう
ぼくは其処には居ないんだ
遺跡の回廊で水面を見上げて
グラスボートの船底きみと目が合う
此処は 静かだよ
嵐もあまり気にならない
夕陽のオレンジと深い藍
きみの手は届かない海の底
No645-2010/01/05 17:42
デルタ(PC)
自分勝手に生きろって
人の目を気にしながら
僕は言う
未開の道を進むんだって
誰かの言葉の真似をする
分かってんだ
結局は世間体なんだって
だからそれが弱さなんだって
世界に一人取り残されて
生きる意味を探したって
虚しくなるだけなんだって
そんなことは分かってんだ
他者に媚びて尾を振って
満足してりゃ世話ねぇや
そんな自分が嫌だけど
それは他人を想える証なんだよって
君が言った言葉を
やっぱり僕は鵜呑みにする
誰かに依ること
誰かを信じること
イコールじゃないけど
イコールにしてしまおう
No644-2010/01/04 19:15
マコト(SO905i)
あなたに会っても
久しぶりだねとしか
言えそうもなくて
同窓会から
逃げるように
列車に乗った
あの頃はよかったと
思出話をすれば
今の自分を
見透かされそうで
それが怖くて
駅まで急いで歩いた
偶然会ったら
どうしようかと
期待をしながら
<
戻る|
前頁|
次頁>