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No739-12/21 02:43
白いフクロウ(811SH)
「ギャンブラーってのは、運に頼る人種だと思ってねえか？」
いつだったか、師匠はそう言っていた。
「違うんだよ。真のギャンブラーってのはな、決して賭けなんかしねえ。自分が必ず勝つ、１００％の勝率ってものを用意してから勝負に挑むんだ」
タバコをふかしながらそのとき師匠が振った賽は、６の目を出した。オレは奇数に賭け、師匠は偶数に賭けていた。
「こんなふうにな」
と言ってニヤッと笑った師匠の顔は、師匠の予言通りになった賭けの行方に驚いたのもあって、やけに頭に残っている。
「さて、どうするんだい？」
目の前の男は、そうオレに尋ねた。目の前には空砲と実弾がそれぞれ入った二丁の拳銃。
命懸けの賭け。
「なんで偶数がだせたかって？ それは自分で考えな」
あのときの師匠の言葉は、それからずっとオレを悩ませていた。だが、実はもうそのタネには、気付いていた。
「オレはこちらの銃にする」
「ほう……。わかっているのか？ 間違っていたほうが死ぬんだぜ」
「知らないのか？」
オレは二ヤッと笑ってやった。
「ギャンブラーは１００％の勝率を持って賭けに挑むんだぜ」
そう言って、オレは拳銃をこめかみに当てた。
『拳銃』で
No738-12/20 21:12
冬汰(P903iTV)
選択肢は2つ｡
制限時間内に飲むか飲まないか｡
結果は3つ｡
飲んで死ぬか、2千万円を手に入れるか｡
または、飲まずに5百万円を手に入れる代わりに左手首を切り落とされるか｡
これがこのゲームのルールだった｡
黒服の男は時計を５分にセットして、ショットグラスと一緒に俺とオッサンの間に置いた｡
グラスには半分ほどウィスキーが入っている。見た目は全く同じだ。恐らく毒は無味無臭で、飲むまではどちらに入っているか分からないだろう｡
「好きな方を選んで下さい。なんだったら公平に、コインで先に選ぶ権利を決めますか?」
黒服は平然と言った。このゲームに慣れているようだ｡
俺とオッサンはお互いを見た。オッサンは蒼白で死期を悟ったような顔をしている｡
「いや、先に選ばせてやろう」
こう言う時、自分に運がないと思った方が現実になる。それが俺の自論だ。だから俺は余裕を見せて、相手を威圧した｡
オッサンはしばらく考えたあと、震える手で左側のグラスを選んだ｡
「さあ決まりました。では皆さん。生き残る方にＢＥＴして下さい」
進行役の蝶ネクタイの男はオーバーに腕を広げて、2階席をぐるりと見回す｡
どうやらそこにはｲｶﾚﾀギャンブラー達がいるようだ｡
→ｷﾞｬﾝﾌﾞﾗｰ
No737-12/11 11:20
ラクシェア(TS3C)
『チョコレート………』
その一言でまさに場の空気が変わった。
本日は二月十四日。 現在地は学校の教室。
そして目の前に立つ彼女はクラスで一番の美少女ながら無口で近寄りがたい須藤さん。
恥ずかしそうに頬を赤らめながら、見るからに義理じゃない包み紙のチョコレートを差し出している。
急な幸運に一瞬だけ神に感謝したがすぐに周りからの痛いくらいの視線、むしろ死線が刺さる。
どうするんだ俺？ 受け取らなければ須藤さんを、受け取ればクラスの男子全てとの友情を失う。 いや、受け取ったら、最早全ての男子に宣戦布告したに等しい？
人生最悪の修羅場の中、俺は人生最大の選択を迫られていた。
次は『選択』で。
No736-12/11 00:29
ずっと(PC)
欧米の文化は、どうも性に合わない。
これは昔から感じていたことだったが、最近特に強くそう感じるようになった。
原因はわかっている。年のせいではなく、もっとはっきりした理由だ。すなわち……。
この手に握られた、黒く硬いそれ。人の寿命を縮めるためにあるような、悪しき物体。
かつてのこの国では、おおよそ手に入ることのなかったそれは、いまでは至極当然のように存在している。国民がその存在自体を忌み嫌い、害悪の象徴として扱われていた物なのに、あっという間に世間に浸透しているのだから驚きだ。
そしてこれはその蔓延とともに、社会をも大きく変えた。
人々の欲望は堰を切ったように溢れ出し、それをまたこいつが助長させる……。とはいえ、この自分も多分に漏れず、こうしてそれを握りしめている訳なのだが。
真に情けない話である。すでに我々は、これがないと生きていけないのだ。そのある種の魔力に、とり憑かれた結果なのかもしれない。
本当に、いやな時代になったものだ……。
私は自嘲気味に笑うと、手にしたそれを齧った。体にも悪く、ダイエットの天敵。だがめちゃくちゃに美味しい劇甘チョコレートを。
No735-12/06 01:24
白いフクロウ(811SH)
ノルマ達成まで、後５３回か……。キツイんだよな毎年毎年。つかなんだよ１０８回って。半端なんだよ。なんなのその余計な８回は。あれか？ スーパードンキーコング２を完クリしたときの、クリア率１０２％みたいなノリか？ 消費税か？ つか鐘鳴らしただけで煩悩消えるってのもおかしくね？ あれ、オレ銀さんみたくなってね？ 白夜叉じゃなくて坂田さんのほうの銀さんぽくね？ だからっていまさらキャラ変えるの無理アルよ。あ、できた。でもあと一人は無理じゃね？ 文章じゃ眼鏡とか表現できなくね？ 眼鏡がだせなきゃだせないってどんだけー！ あ、できた。つかいかんいかん。働かにゃ。せーの、ゴーンッと。あと５２回かあ……。やっぱきつくね？ つか、オレこれ年の瀬に仕事って虚しくね？ ゴーンッとか言ってる場合じゃなくね？ つかもしかしてこれ読んでるやつら、これ坊主の呟きだと思ってね？ ぼやいてるオレが鐘のほうなんだってみんな気付いてなくね？ うは。キタんじゃねーのコレ。はいゴーンッてか。あと５１回っと。……イチローかっ！ てかタカトシかっ！ 欧米かっ！
『欧米』で。
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No739-12/21 02:43
白いフクロウ(811SH)
「ギャンブラーってのは、運に頼る人種だと思ってねえか？」
いつだったか、師匠はそう言っていた。
「違うんだよ。真のギャンブラーってのはな、決して賭けなんかしねえ。自分が必ず勝つ、１００％の勝率ってものを用意してから勝負に挑むんだ」
タバコをふかしながらそのとき師匠が振った賽は、６の目を出した。オレは奇数に賭け、師匠は偶数に賭けていた。
「こんなふうにな」
と言ってニヤッと笑った師匠の顔は、師匠の予言通りになった賭けの行方に驚いたのもあって、やけに頭に残っている。
「さて、どうするんだい？」
目の前の男は、そうオレに尋ねた。目の前には空砲と実弾がそれぞれ入った二丁の拳銃。
命懸けの賭け。
「なんで偶数がだせたかって？ それは自分で考えな」
あのときの師匠の言葉は、それからずっとオレを悩ませていた。だが、実はもうそのタネには、気付いていた。
「オレはこちらの銃にする」
「ほう……。わかっているのか？ 間違っていたほうが死ぬんだぜ」
「知らないのか？」
オレは二ヤッと笑ってやった。
「ギャンブラーは１００％の勝率を持って賭けに挑むんだぜ」
そう言って、オレは拳銃をこめかみに当てた。
『拳銃』で
No738-12/20 21:12
冬汰(P903iTV)
選択肢は2つ｡
制限時間内に飲むか飲まないか｡
結果は3つ｡
飲んで死ぬか、2千万円を手に入れるか｡
または、飲まずに5百万円を手に入れる代わりに左手首を切り落とされるか｡
これがこのゲームのルールだった｡
黒服の男は時計を５分にセットして、ショットグラスと一緒に俺とオッサンの間に置いた｡
グラスには半分ほどウィスキーが入っている。見た目は全く同じだ。恐らく毒は無味無臭で、飲むまではどちらに入っているか分からないだろう｡
「好きな方を選んで下さい。なんだったら公平に、コインで先に選ぶ権利を決めますか?」
黒服は平然と言った。このゲームに慣れているようだ｡
俺とオッサンはお互いを見た。オッサンは蒼白で死期を悟ったような顔をしている｡
「いや、先に選ばせてやろう」
こう言う時、自分に運がないと思った方が現実になる。それが俺の自論だ。だから俺は余裕を見せて、相手を威圧した｡
オッサンはしばらく考えたあと、震える手で左側のグラスを選んだ｡
「さあ決まりました。では皆さん。生き残る方にＢＥＴして下さい」
進行役の蝶ネクタイの男はオーバーに腕を広げて、2階席をぐるりと見回す｡
どうやらそこにはｲｶﾚﾀギャンブラー達がいるようだ｡
→ｷﾞｬﾝﾌﾞﾗｰ
No737-12/11 11:20
ラクシェア(TS3C)
『チョコレート………』
その一言でまさに場の空気が変わった。
本日は二月十四日。 現在地は学校の教室。
そして目の前に立つ彼女はクラスで一番の美少女ながら無口で近寄りがたい須藤さん。
恥ずかしそうに頬を赤らめながら、見るからに義理じゃない包み紙のチョコレートを差し出している。
急な幸運に一瞬だけ神に感謝したがすぐに周りからの痛いくらいの視線、むしろ死線が刺さる。
どうするんだ俺？ 受け取らなければ須藤さんを、受け取ればクラスの男子全てとの友情を失う。 いや、受け取ったら、最早全ての男子に宣戦布告したに等しい？
人生最悪の修羅場の中、俺は人生最大の選択を迫られていた。
次は『選択』で。
No736-12/11 00:29
ずっと(PC)
欧米の文化は、どうも性に合わない。
これは昔から感じていたことだったが、最近特に強くそう感じるようになった。
原因はわかっている。年のせいではなく、もっとはっきりした理由だ。すなわち……。
この手に握られた、黒く硬いそれ。人の寿命を縮めるためにあるような、悪しき物体。
かつてのこの国では、おおよそ手に入ることのなかったそれは、いまでは至極当然のように存在している。国民がその存在自体を忌み嫌い、害悪の象徴として扱われていた物なのに、あっという間に世間に浸透しているのだから驚きだ。
そしてこれはその蔓延とともに、社会をも大きく変えた。
人々の欲望は堰を切ったように溢れ出し、それをまたこいつが助長させる……。とはいえ、この自分も多分に漏れず、こうしてそれを握りしめている訳なのだが。
真に情けない話である。すでに我々は、これがないと生きていけないのだ。そのある種の魔力に、とり憑かれた結果なのかもしれない。
本当に、いやな時代になったものだ……。
私は自嘲気味に笑うと、手にしたそれを齧った。体にも悪く、ダイエットの天敵。だがめちゃくちゃに美味しい劇甘チョコレートを。
No735-12/06 01:24
白いフクロウ(811SH)
ノルマ達成まで、後５３回か……。キツイんだよな毎年毎年。つかなんだよ１０８回って。半端なんだよ。なんなのその余計な８回は。あれか？ スーパードンキーコング２を完クリしたときの、クリア率１０２％みたいなノリか？ 消費税か？ つか鐘鳴らしただけで煩悩消えるってのもおかしくね？ あれ、オレ銀さんみたくなってね？ 白夜叉じゃなくて坂田さんのほうの銀さんぽくね？ だからっていまさらキャラ変えるの無理アルよ。あ、できた。でもあと一人は無理じゃね？ 文章じゃ眼鏡とか表現できなくね？ 眼鏡がだせなきゃだせないってどんだけー！ あ、できた。つかいかんいかん。働かにゃ。せーの、ゴーンッと。あと５２回かあ……。やっぱきつくね？ つか、オレこれ年の瀬に仕事って虚しくね？ ゴーンッとか言ってる場合じゃなくね？ つかもしかしてこれ読んでるやつら、これ坊主の呟きだと思ってね？ ぼやいてるオレが鐘のほうなんだってみんな気付いてなくね？ うは。キタんじゃねーのコレ。はいゴーンッてか。あと５１回っと。……イチローかっ！ てかタカトシかっ！ 欧米かっ！
『欧米』で。
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