PiPi's World 投稿小説
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No846-05/27 08:37
ソックスザウルス(CA34)
窓の外には抜けるような青空が広がっている。
遠くから見たらここはスモッグドームに包まれた工業地帯だが、中から見た空は初夏を語る。
そんな空の下にある工場の中で俺は呟く。
「ああ…。洗濯物干したい。布団干したい。」
ここ最近、休みの日に限って雨か降る。
日頃の行いが良いとは言い張らない。
だがだからと言って悪いこともしていない。
それがいけないのだろうか?
などと内心ボヤきながら仕事を始める。

次は『始める』でお願いします。
理解していない節があったら指摘願います
No845-05/27 03:35
白いフクロウ(812SH)
 不満げな態度は自覚している。仕方がない、本当に不満なのだから。
 「くるんじゃなかった」
 私は助手席の窓に肘を置いてそう呟いた。すると運転席のハルトも、同じく不満そうに言う。
 「行きたいっていったのそっちだろ」
 「あんなところだと思わなかった。ホントに幻滅」
 山道を走る車は、カーブのたびに左右に大きく振られる。さっきから運転が荒々しい。
 「俺のせいかよ」
 「そんなこと言ってないでしょ」
 「言ってるだろ」
 ハルトは言いながら胸ポケットから煙草を取り出して、火をつけて吸い始めた。私の前では吸わないと言っていたのに。
 「やめて、煙たい」
 「いやなら降りろよ。俺の車だ」
 大袈裟に溜息をついて、私は極力煙を吸い込まないよう窓を開けた。



スレ主でもないのに差し出がましいのですが、ここのところ『しりとり』が成り立っていないのではないでしょうか。
このスレのルールが詳しいスレ(『お知恵拝借』)をあげました。スレ主のリンクさんがいらっしゃるのをお待ちしてます。


 『窓』で繋げます
No844-05/26 18:24
灰谷(913SH)
「ホントに言ったの?」

「ええ、そりゃあもう高らかに」

ずぞぞっ、と豪快に ちぢれ麺をすすりながら、美貌の青年はボクに言った。
味噌ラーメン半チャンセット 780円ナリ。
ちなみにボクはチャーシュー麺大盛り。

「愛なんてものは、多くの人が存在すると強く強く、狂気のように信じているからこそあるんだ、ですって」

−私ホントにへこみますよ

またも豪快に、一条くんは麺をすする。
ハナミズが出ているのはラーメンのせいか、はたまた。
ボクは彼の、神話から抜け出したような容姿の恋人を思い浮かべる。
あれでかなりカゲキであまのじゃくなのだと、妻が話していたが。

「愛なんて幻想」

そう 言いたい気持ちはわからないじゃないが、今はどうしても、そんな風には思えない。

「そりゃもうありとあらゆる手練手管を駆使するっきゃないよ、君」

「私、けっこう頑張ってるのに……」

「なに、妄信だってんならそれを植え付けてやればいいさ
『君はボクを愛してる
ボクがいなければ生きてけない』
っていう妄信をね」

がんばりたまえ、と肩を叩くと、彼は不満げな顔のまま、豪快にゲップした。

次は『不満げ』でお願いします
No841-05/25 14:25
spring(TS3A)
ネオンが夜の街を怪しく彩る―ホテル街。私は、どうしようもない寂しさと空しさを抱えて、毎夜この街を彷徨っていた。

一緒に暮らした2年間‥たかが2年だと人は言うけれど、その濃密な2年間の記憶は、最早私を一人では眠れなくさせてしまっていた。人肌の温もりを求め、様々な男に抱かれる毎日。アルコール、ドラッグ、そしてセックスにのめり込む自分自身。いつ終わりが来るかも知れない、この憂鬱な日々を、何とか乗り切ってこれまで生きてきたのには理由があった。


大切な人‥いつかきっと、迎えに来てくれるでしょう?また会えるでしょう?


もうこの世には居ない貴方。それでも私は‥

ずっと信じて、貴方を待ってる。



次は「妄信」でお願いします。
No840-05/25 13:29
凛子(PC)
俺は最近、酒を飲むと女癖が悪くなる。

気付くと、ろくに知らない女と一晩過ごした後だったりする。

朝、部屋に帰る。
一緒に暮らす彼女が何も言わずに鍵を開ける。

もしかしたら
他の女と一緒に過ごしていること…

気付いているのかもしれない。
それでも何も言わない。

そろそろ潮時なのかもしれない。

こいつは俺がどんだけ頑張っても、何も言ってくれない。


お前からしたら、俺なんてたいした男じゃないもんな。


そしてまた俺は、刺激を求めて酒を飲み女と過ごす。

出すだけ出して、また部屋に帰る。
いつもの週末だ。


飲む量はどんどん増えていく。


ある日、俺は意識をなくした。



気付くと、男友達の家で寝ていた。
体には、いたるところに傷。

そして、彼女がいた。

目を覚ました俺に、彼女はいきなり怒鳴った。



「どんだけ心配かければ気が済むのよ!」

俺は驚いた。
彼女に怒鳴られるなんて初めてだ。

「あんたが倒れたって、駆けつける女なんて私くらいなんだからねっ」

彼女は号泣した。


俺がバカだった。


大切な人…

心配かけてごめん。


そして、ありがとう。



<次は「大切な人」でお願いします〜>
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